被爆ピアノ（明子さんのピアノ）のことは何となく知っていたが、そのピアノを使ったコンサートが韓国で行われるという記事を読んで、ちょっと驚いた。
というか、こういう時期に大丈夫だろうか？…と…。
✏️広島原爆で被爆死した女性の愛用ピアノ、韓国へ。
（ピアノの傷と音色で伝える記憶）
コンサートは、8月10日に韓国・釜山で行われる。在日韓国人ピアニストの崔善愛（チェソンエ）さんが演奏し、俳優の斉藤とも子さんが原爆詩を朗読する。
前日の 9日（明日）には、長崎での公演（↓）もあるようだ。
✏️8/9【長崎】崔善愛×斉藤とも子 朗読コンサート ～明子さんの被爆ピアノとともに
改めて、被爆ピアノ（明子さんのピアノ）のことを調べてみた。上に掲載した写真も下記サイトからお借りした。
✏️AKIKO'S PIANO 明子さんの被爆ピアノ
（一般社団法人 HOPE プロジェクト）
このピアノは、1926年にアメリカ Baldwin社で製造されたもの。米国で生まれた河本明子さん一家が広島に移り住んだときに、一緒に日本に持ってこられたものだそうだ。
米国生まれのピアノが、米国からはるばる運ばれた原爆によって被爆することになるとは…。歴史の皮肉のようなものを感じてしまう…。
これまでに、アルゲリッチをはじめ、シャルル・リシャール=アムラン、ピーター・ゼルキン、萩原麻未、ベンジャミン・フリスなど多くの著名ピアニストにも演奏されている。
第34回NHK杯全国中学校放送コンテストで「最優秀賞」を受賞した「ショパンを愛したピアノ」というショートムービーに登場する被爆ピアノの音色が心に響く。
下記、中国新聞社の「ヒロシマ平和メディアセンター」で見ることができる。
✏️ショパンを愛したピアノ
アルゲリッチが被爆ピアノに出会ったときの様子（↓）も登場する。
🎦Martha Argerich appears!! Akiko's Piano
それにしても、日韓（に限らないのだが…）の心ない指導者たちによって、世界の平和や友情がこんなにも脅かされることになるとは…本当に心の痛むことだ。
韓国でのこの被爆ピアノ・コンサートも、無事に終わってほしいものだと思う。そして、日韓の友好状態を取り戻すきっかけの一つになってほしいと心から願っている。
追記（2019/08/11）
韓国でのコンサートも無事終わったようだ。
✏️被爆ピアノ「平和」響かせ 釜山で船上演奏会
おまけ。2020年の「平和の夕べ」（広響とアルゲリッチ 協演）で、被爆ピアノ「明子さんのピアノ」をモチーフにした、藤倉大さんによる新曲（ピアノ協奏曲）が世界初演されることになっているようだ。ピアニストはもちろんアルゲリッチ…(^^)♪
「アルゲリッチが新作のピアノ協奏曲に挑むのは初めて」だそうだ。
✏️被爆ピアノの曲 広島で世界初演
２０年夏「平和の夕べ」コンサート 広響、アルゲリッチと協演
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