2014年8月21日木曜日

「ベルガマスク:プレリュード」1ヵ月の練習成果は?

残暑見舞い!&近況報告です。

ドビュッシー「ベルガマスク組曲:プレリュード」を練習しはじめて、ちょうど1ヵ月。どこまで進んだか、そして残った課題を整理してみようと思う。8月に入ってからの「練習の記録」記事は4つ書いているが、「難所」という言葉が多いような気がする。






8月8日の記事で、難しさの内容を書き出している。

①やっぱり難しい:「難所」を中心に弾きにくい箇所が多い
②右手と左手のすばやい交差ができない
③フレーズとフレーズがうまくつなげられない
④左手の早いアルペジオ(届かない箇所)のタイミング
⑤どう表現したらいいのか気持ちが定まらない?


同じ記事のなかで書いた練習方法もある程度やってきたので、各項目ともそれなりに進歩したとは思うが、やはり数箇所の「難所」は残っている。効果のあった練習方法やコツを少し書いてみる。

①は基本的には部分練習の繰り返し。右手がちゃんと弾けるようになってから左手をつける、というやり方がうまくいった場所もいくつかあった。両手で弾いていると、左手の難しさに意識が行って、右手のぎこちなさに気がつかないことがあったのだ。


②の左右の交差ははなんとかできるようになった。コツとしては、当たり前だが「準備」。そして、ポイントは、交差の直前の左手を「少し早めに離すこと」。ほとんどの箇所でペダルを踏んでいるので、早めに離しても大丈夫なのだ。

ここは、実は私の大きな弱点かも知れない。

性格が律儀なので(?)、すべての音符をその長さの通りに押えておこうとする傾向があるのだ。しかも、基本的にはレガートで、ノンペダルでも滑らかに弾けなくてはと思っている。結果として、次の音に移るのに必要以上の苦労をしていると思われる。

そこで、押さえた音への「こだわり」みたいなものをなくしてみた(即脱力&早めに離す)。これがわりとうまくいったのだ。①の難所のいくつかも、これでずい分と弾きやすくなった。


③は、1~2ヵ所を除いてなんとかつながるようになったと思う。

コツとしては、フレーズの前で少しルバートしながら、次のフレーズへつながりを意識すること。場所によっては、少し間(ま)を置くこと。休符がなくても、一瞬の間を置くことで気持ちにも余裕ができて、次のフレーズがうまく始められるようになった。


④は、まだまだ練習が必要な課題である。

左手のアルペジオ自体を滑らかに弾くこと、右手とのタイミングの合わせ方、ともにうまく行ってない。とりあえず、自分なりにタイミングを決めて、決めたとおりに弾く練習をしている。その「1拍」分だけをジャラ~ン、ジャラ~ンと繰り返して弾いていると、何となく感じはつかめるような気はするのだが…。


⑤の「気持ち」(表現の仕方)も、練習を重ねたことと、お手本演奏を何度も聴いたことで、それなりにイメージができてきたと思う。「実技」的なことでは、気に入っている場所(拍)がいくつかあるので、そこを大事に丁寧に弾く・響かせる、その前後(とくに前)を意識すること、を試している。何となくいい感じになっている(と思う)。


…と、進歩はしているが課題もまだまだある、というのが全体的な感じだろうか。8月12日の記事で書いた、「難:あと5、中:あと5、少:あと8」ヵ所の難所について確認してみたら、1ヵ所を除いてほぼ「少」レベルまでは来ている。あと一息である。

あと10日で8月も終わり。暑さはなかなか終わりそうもないが…。残りの課題や難所をなんとか克服して、気持ちよく弾けるようになりたいものだ。



【関連記事】



  にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ 

0 件のコメント: