2014年8月2日土曜日

月刊「ショパン」8月号:ピアニストの練習方法

特集の内容にひかれて月刊「ショパン」(8月号)を買ってみた。立ち読みレベルでは見たことがあるが、自分で買ったのは初めて。たまにはこういう雑誌をじっくり読んでみようと…。





読みたかった特集は「特集2 あなたの練習法、教えてください」というもので、日本人ピアニスト14人の日ごろの練習方法が一人1ページで書いてある。1日24時間のスケジュールが円グラフで載っていたりして、面白い。

そのなかで、参考になりそうなことを書き出してみる。

①「練習」と「通奏」はまったく違う種類の集中力を必要とする。
②暗譜の仕方:「そこに行かないと気持ちが悪い」という感じを植えつける。
③とにかく間違えないで弾ける動きを探さなければなりません。
④弾けない原因を特定する。(指の動き・指使い・ポジション・理解)
⑤難しいところは、親指が来るタイミングとその音を認識する。


①は、私が苦労している「止まらずに通して弾くこと」に関係がありそうだ。

「通奏」という言葉はなかなかいい感じである。「通奏」自体のトレーニングが必要という考え方は、やはりそうか!という感じなのだが、残念ながらその方法については書いてない。通奏のトレーニングにより集中力が鍛えられる、ということらしいが…。


②の「そこに行かないと気持ちが悪い」という感じは、分かりそうでよく分からない。「感じ」なので感じるしかないのだろうが…。

逆に「そこに行くと気持ちがいい」という、ツボにはまるような感覚を持てるといいのかもしれない。試す価値はありそうだ。


③はこのなかで一番「なるほど」と思った言葉である。

このピアニストは「練習のもっとも大切なポイントは『間違わないこと』」と断言する。間違いながら行う反復練習は「間違いの定着」にしかならない、という言葉はまさに目からウロコである。

私の毎日やっている練習は「間違いの定着」なのかと思ったり、ミスして止まるクセも自分で定着させたものだったのかもと思ったりして、ちょっと落ち込んでしまう。

…のではなく、ではどうするかを考えなくてはいけないのだが、そうは言っても実際にどうするのかは難しい。

間違いないで弾ける動きを探すヒントとして挙げられているのは、「省略(片手練習、重音の省略、分散和音を和音に戻すなど)、リズム変形、テンポを遅くまたは速くする、次の準備ができるまで待つ」などの手段である。

なんだか難しそうである。プロのピアニストはこういうことを考えているのか、という参考にはなるが、自分自身で使えそうなのは「省略、遅くする」くらいか?


④は日ごろ考えてはいるのだが、なかなかその「弾けない原因」が分からないのだ。あるいは、単純に下手だからとか技術が身についてないから、ということになってしまう。

でも「ポジション」については最近ときどき気になっているので、チェック項目に入れておこうと思う。


⑤の「親指が来るタイミングとその音」というのはまったくイメージできない。

思うように動かない薬指や小指は意識しても、親指を意識することはほとんどなかった。とりあえず、一度試してみようと思う。


ほかに、何人かの人が「ゆっくり弾く」練習を取り入れているのは印象的であった。それぞれに意味合いは違っているようではあるが。

ちなみに14人のピアニストは、

青柳晋/ 新居由佳梨/ 有森博/ 上原彩子/ 菊地裕介/ 清塚信也/ 阪田知樹/ 佐藤卓史/ 島田彩乃/ 須藤梨菜/ 中桐望/ 三浦友理枝/ 宮崎明香/ 務川慧悟

の方々。(知っている人が数人しかいない、勉強不足!)


なお、まだ読んでないのだが、「特集1 ピアノにおける舞曲」も面白そうである。バッハとかショパンには舞曲がたくさん出てくる。曲として好きなわりにはそのリズムは苦手である。少しは参考になるかも知れない。



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