①演奏を楽しむ
目標とした「自分が楽しめるくらいの技術を身につけて、好きな曲をレパートリーに」という点では、1年目の成果としてはそこそこ満足である。
バッハのプレリュード、モーツァルトのソナタ、ベートーヴェンのソナタと、全楽章ではないが、それなりに弾けるようにはなった。
一方、「大人向けの効果的な練習方法」はなかなか見つからない。いろいろ試してみて、いくつかのヒントは何となくありそうだ。これは来年の課題としておこう。いずれにしても、「楽しむ」ことは十分にできたと思う。
②鑑賞を楽しむ
YouTubeでの音楽鑑賞をやるようになって、ずいぶん世界が広がった。これが今年の一番の成果かもしれない。当然、自分の持っているCDには限りがある。
これまで知らなかった作曲家・曲や演奏家を知ったことは大きな進歩であった。ラヴェル、スクリャービン、セヴラック、メトネル、…。リシッツァ、ユジャ・ワン、ファジル・サイ、…。これからも探索は続く。
③「音楽」を考える
なぜ「いい曲」「いい演奏」とそうでないものがあるのか、その違いは何なのか、という問題設定でときおり考えてみた。考えるだけではなかなか進まないので、何冊か本を読んでみた。
でも、やはりよく分からない。自分自身の好みの曲・演奏などはぼんやりとではあるが、方向性?が見えてきたような気もする。
まあ、引き続き、折に触れてくらいの軽い気持ちで考え続けたい。
④生活を豊かに
結局、演奏会には2回しか行けなかった。しかし、ラ・フォル・ジュルネでの公開レッスンは始めての経験でもあり非常に面白かったし、「ピアノ好きの集い」もアマチュアならではの選曲と演奏で興味深かった。
それに、今年は何といってもウィーンに行って、ムジークフェラインとベーゼンドルファのショールーム、ドブリンガー楽譜店などを訪れたことが嬉しかった。
ピアノに関連して「夫婦の会話」が増えたのも、ひとつの効能であろう。
⑤心身を健康に
「ボケ防止」にはなったのではないかと思う。これまでとは違う「腕から指先まで」の運動?と、これまで使ったことのない頭脳をずいぶん使ったのではないだろうか。
老化防止になるかどうかは分からないが、何か目標を持つことはいいことである。
⑥現代の音楽を知りたい
このテーマはなかなか進まない。ネットや図書館・本屋で調べても、あまりいい情報がない。ほとんどが「前衛音楽」的なくくりになっているし、本当に「今」の状況を知る手段はあまりない。音楽系の雑誌も、いわゆる「クラシック音楽」と演奏家や演奏・録音についての記事がほとんどである。
これも来年の楽しみにとっておこうと思う。
…と、まあ、全体としては満足のいく一年であったと思う。
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