22人から10人に絞られる 2次予選が終わって、日本人では古海行子さんだけがセミファイナルへと駒を進めた。パデレフスキ国際ピアノコンクールもこれからが本番だ…♪
古海さんのセミファイナルは順当なんだと思うが、他のコンテスタントは知らない人ばかり(↓)なので、何とも言えない…。
- PIERDOMENICO Leonardo – Italy
- BELYAVSKY Sergey – Russia
- PACHOLEC Kamil – Poland
- LYNOV Philipp – Russia
- KIM Saetbyeol – Korea
- CHEN Xuehong – China
- HSU Yun Chih – Taiwan
- FURUMI Yasuko – Japan
- OVCHARENKO Ilia – Ukraine
- KISELEVA Daria – Russia
セミファイナルは、45分のリサイタルとモーツァルトのコンチェルト。19日と20日で、それぞれ「5人のリサイタル+5人のコンチェルト」という構成で行われる。たぶん、聴衆のことを考えてのプログラム構成だと思われる。18日はオケとのリハーサル。
古海さんは、19日に最後から 3番目でコンチェルトを弾く。20日は最初から 3番目でリサイタル。まぁ、リアルタイムで聴く気はないので、あまり関係ないか…(^^;)。
話は変わって、ロンティボーの話…。いつも辛口の音楽評論家、ノーマン・レブレヒトさんのブログに昨日こんな記事(↓)が載った。あまり愉快な話ではない…。
✏️Bad Vibes At French Finals As Japanese Winners Are Horribly Booed
…といっても、レブレヒトさんが文句を言っているわけではない。
事実報道?として、ロンティボーの授賞式で日本人の受賞に対するかなりひどいブーイングがあったということ、フランス人コンテスタントの Jean-Baptiste Doulcet が「聴衆賞」を受賞したときには喝采があったということ…が書いてある。
アルゲリッチはファイナルまでは姿を見せなかったという、ちょっと残念なことも…。
そして、フランスのジャーナリスト、音楽評論家、作家である Alain Lompech(アラン・ロンペック)氏の「1位は与えられるべきではなかった」(該当者なし?)という意見とコメントが引用されている。
ロンティボーは奇妙で疑わしい受賞者リストにより再び道を誤った! |
フランス語のコメント全文は下記。
"Le Concours Long se fourvoie une fois encore par un palmarès étrange et très contestable ! Le premier prix va à Kenji Miura qui a très mal joué les Valses nobles de Ravel, Dante de Liszt et la Sonate 311 de Mozart ! Et le deuxième prix à Keigo Mukawa qui a tellement mieux joué les Miroirs de Ravel et la 2e Partita de Bach ! Les 3e et 4e prix sont plausibles. Le 5e et le 6e aussi. Mais en réalité le 1er prix ne devait pas être décerné car le niveau global des candidats arrivés en finale était moyen. Réunir un tel jury pour un résultat aussi contestable…"
Googleの日本語訳を載せようと思ったが、けっこう辛辣なので英語訳を…。
"The Long Contest goes astray once again by a strange and very contestable prize list! The first prize went to Kenji Miura, who played Ravel's noble waltzes, Dante de Liszt and Mozart's Sonata 311 very badly! And the second prize to Keigo Mukawa who did so much better Ravel's Mirrors and Bach's 2nd Partita! The 3rd and 4th prizes are plausible. 5th and 6th too. But in reality the 1st prize should not be awarded because the overall level of candidates arriving in the final was average. Gather such a jury for such a questionable result ..."
日本人ピアニストの活躍を願う私としては、日本人の「12フィニッシュ」を素直に喜びたい…と思っていたのだが…。
でも、三浦くんの演奏を聴き直した今でも、心のどこかで納得できないものを感じているのは確かなのだ。「1位受賞者なし」はまっとうなご意見だと思う。
ロンティボー、1年間かけた「改革」(→《ニュース:ロンティボー国際コンクール、1年延期!》)も、あまり身を結ばなかったということか…(_ _;)。
【関連記事】
《古海さん、重森くん、パデレフスキーコンクール1次予選通過》
《ロンティボー:三浦くん・務川くん Grand Prix 1位 2位!♪》
2 件のコメント:
三浦さん2位で務川さん5位で優勝者出すべきじゃなかったわね!務川さんのバッハは古典独特過ぎて採点割れしただろう。務川さんは最下位入賞が好ましい!
ラビさん、コメントありがとうございます。
「優勝者なし」が順当な結果だったでしょうね。そう思っている人は多いと思います。…で、個人的な好みとしては三浦さんより務川さんの方が好きでした。去年の浜松国際でちょっと好感度が上がったせいかも知れませんが…(^^;)。
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