2017年4月29日土曜日

音楽の魅力とイチゴの甘さ ♪

イチゴを食べながらふと考えた。音楽の魅力、音楽を聴いていいな〜と思うところは、イチゴで言えば甘さ(美味しさ)に当たるのかな?…と…(^^)。




酸っぱいイチゴも甘いイチゴも「イチゴ」であることに変わりはない。でも、できれば甘くて美味しいイチゴを食べたい。

下手なゴルトベルクも上質のゴルトベルクもバッハの作品であることには変わりはない。でも、できれば心から「これいいな〜♪」と思える名演を聴きたい。


家庭菜園でも「イチゴ」の形をしたイチゴ 🍓を作ることはできる。でも、売っているイチゴのように甘くて美味しいイチゴを作ることはなかなか難しい。

ゴルトベルクも楽譜通りに音符をたどれば、ある程度ピアノの弾ける人には「ゴルトベルク」の形をした演奏をすることはできるだろう。(私には無理だけど…(^^;)…)でも「いいな〜」と思えるゴルトベルクを奏でることはなかなか難しい。


いい演奏を聴いたとき、それを言葉で伝えることに四苦八苦している。「いいな〜♪」とか「素晴らしい」とか「感動した」とか、ありきたりな、中身が伴わない言葉になりがちだ。

イチゴの場合、甘い・甘くないというのはほとんどの人が共通に感じることができる。だから「このイチゴ甘いね〜♪」と言えば、その美味しさはほぼ伝わる。

一方、「この音楽いいね〜♪」と言っても、どういう風にいいのかはなかなか伝わらない。音楽には、イチゴの場合の「甘さ」みたいな共通の基準(モノサシ?)がなさそうなのだ。

それだけ、音楽の「良さ」には多様性があるというか、人それぞれに感じ方が違うということなんだろうけど…。


でも、イチゴの「甘さ」に対する音楽の良さを表す言葉があると、音楽について話をするときに便利、というかもっと理解し合えるようになるかも知れない。

「彼のゴルトベルクはとても甘くて(みたいな言葉…)いいよね〜」…とか…(^^;)?


もちろん、イチゴの美味しさが甘さだけで決まるわけではないように、たとえ音楽の良さを測るモノサシがあったとしても、それだけで決まるわけではないだろう。

味に関しては、甘味だけではなく酸味とか苦味とか、いくつかのパラメータでこんな風に(↓)レーダーチャートで表したりすることがある。



音楽についてこういうチャートを作るとしたら、どんなパラメータがいいのだろう? これは、暇なときに考えるネタとしては面白いかも知れない。

音(音響)、ハーモニー、旋律、リズム、ダイナミックレンジ、語り口(音楽のニュアンス・表現)、音楽の構成、心地よさ、…。う〜m、いまひとつ面白みにかけるかも…。


ところで、イチゴ農家の人たちはおそらく「美味しさ」「甘さ」「大きさ」などをどうやって作り出すか、いろんな技術やノウハウを持っておられると思われる。

それはたぶん文章にできるようなことのはずだ。人に教えたくない秘伝?みたいなものは別として…。

ピアノ音楽の演奏においても、すぐれたピアニストは、どうやって「良い」音楽(演奏)を作り出すかについて、たくさんの技術やノウハウを持っているのだろう。

そういう技術やノウハウをまとめた「秘伝書」みたいなものはないものだろうか?


素人考えで何となく感じているのは、ピアノ演奏の教本や解説本では、どうやって「イチゴの形を作るのか」ということは書いてあるのだが、どうやって「イチゴの甘さを出すのか」についてはあまり書かれていないような気がする。(私の読み方の問題?)

もちろん、音楽の「良さ」は技術やノウハウだけで作れるものではなく、それ以上に「音楽性」や「精神性」「人間性」のようなものも必要だとは思うのだけど…。


だけど、どんなに高邁な精神性や豊かな音楽性を持っていたとしても、最終的にピアノという楽器からその音(音楽)を引き出すのは人間の身体動作のはずで、それは(表現のための)技術なのではないだろうか…?


…とイチゴから始まって、自分でもよく分からない深みにはまっていきそうなので、今日はこの辺で…(^^;)//



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