2015年9月3日木曜日

ショパン・コンクール注目ピアニスト:ロシア

昨日の記事でリストアップしたピアニストの中から、まずはロシア勢6人を聴いてみた。私の好みを基準にすると、お気に入り候補は2人。

事前審査の演奏を聴いた感想を書いてみる。

なお、アルファベット名のあとの数字は、私が聴いた時点(昨日の午後)での YouTubeの「再生回数 / Good(いいね)の数 / Badの数」である。どれだけ参考になるかは分からないが…。


アルセニー・タラセヴィッチ=ニコラーエフ
Arseny Tarasevich-Nikolaev 1599/13/5

もう一度聴いてみたが、やはり私の感覚では荒削りで音が浅いという印象で、好みではない。ただ、スケール感はあるのでこのまま熟成?していけば将来は楽しみかもしれない。


ロマン・マルティノフ
Roman Martynov 2285/17/12

まあ普通にきれいに弾いているという印象。ときどきややもたつく感じがある。


ドミトリー・シシキン
Dmitry Shishkin 9498/121/18

チャイコフスキー・コンクールでは、割と好みの演奏をしていた。ショパンとの相性をやや心配しながら聴いてみた。

チャイコンでは気がつかなかったが、手が大きい。その大きな手でダイナミックな響きを聴かせてくれる。好みが分かれるかもしれないが、私は好きだ。とくに、スケルツォ op.31 のスケール感は一聴の価値ありだと思う。(ロシア的?)


ウラディーミル・マトゥセーヴィチ
Vladimir Matusevich 1927/8/9

音のボリューム感はあるが、やや耳障り。スピードの要求されるエチュード op.10-1 などはあまり得意そうではない。音の粒立ち感が弱くて、モゴモゴしている感じ。


ガリーナ・チスティアコヴァ
Galina Chistiakova 8445/85/21

ノクターン op.62-1 はやや骨太な印象だが、なかなかいい。自分の世界を持っていて、それを音で表現しているという感じを受ける。スケルツォ op.54 も立体的に構築されている感じが好ましい。


イリーナ・チスティアコヴァ
Irina Chistiakova 5748/38/10

ノクターンはあまり面白くない。バラード op.52 はわりといいのだが、全般的には普通?


…ということで、ロシア勢の中では、ドミトリー・シシキンとガリーナ・チスティアコヴァ(姉の方)の二人の名前を覚えておくことにした。お気に入り候補ということで…。


ちなみに、私の感想とYouTubeの再生回数と「いいね」の数を比べると、びっくりするぐらい一致している。ちょっと安心感がある一方で、私の感覚(好み)ってフツ〜なんだ、というちょっとガッカリ感?もなくはない…。

それにしても、この再生回数を見ると、音楽ジャーナリスト等が注目するほど、タラセヴィッチ=ニコラーエフって知られてないのでは? と思ってしまう。「タチアナ・ニコラーエワの孫」と言っても、タチアナさんを知っている人はあまりいない、ということかな?



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