なのだが、どうも進んでいる実感が乏しい。なぜか?…よく分からないのだが、一つには難易度が微妙なのかもしれない。
弾けなくはない、が止まらずにすっと弾けるわけでもない。手に負えそうもない「難所」も見当たらない。難しい箇所がなくもないのだが、現時点では何とかなりそうだと思っている。
もともと自分のレベルに合わせた選曲をしているので、こういう状態は当たり前なのかもしれない。…のだが、何か心もとないのだ。私はもしかして、「難所」があった方がやる気の出るタイプだったのだろうか?
もう一つは、まだ早いのだが、暗譜できそうな気があまりしないせい?かも…。バッハの曲は、とくにフーガなどは暗譜がとても難しい。フレーズの切れ目がすっきりしないのと、多声部のそれぞれの動きが絡み合うので、捉えどころがないのだ。
この曲は、それほどではないのだが、やはりソプラノとアルトが対位法的に追いかけっこする箇所がある。そういう箇所では、不自然な指使いもところどころで出てくる。
そういったいくつかの原因で、何となくしっくりしない状態になっているのではないか、と思っている。もう少し曲に慣れてくれば、それも解消するのでは、と楽観はしているのだが…。
…で、とりあえずの練習方法として、少しいつもと違うアプローチをとることにした。
この曲は、前半・後半それぞれ10小節という短い曲なのだが、前半の冒頭4(↓)小節と後半の冒頭4小節が比較的易しい。このラクに弾ける部分を、最初に仕上げてしまおうというアプローチである。
つまり、暗譜して完全に弾けるようにして、今回のテーマでもある音色(タッチ)や左右の音量バランスも含めて、できるかぎり完成形にもって行こうと思うのだ。「心もとなさ」の解消にもなるのでは?という期待も少ししている。
もちろん他の部分も練習はするのだが、そちらはいつもと同じペースで部分練習や片手練習をやろうと思っている。冒頭部分(前半・後半)が先行して仕上がれば、そのイメージを目標に練習していけばいいのでは、という考えだ。
ちなみにもう一つの曲、シベリウスの《エチュード》はボチボチである。スタカート的なタッチの練習に使うつもりなので、とりあえずは最初の1〜2小節を使ってタッチの練習を行っている。
世の中、洪水、噴火、地震、安保法案と、不安なことばかりが多すぎて落ち着かない。せめて、ピアノを練習している間は、世間のウサを忘れて、音楽に集中したいものだ…。
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