数日前に突然ブクステフーデの「前奏曲とフーガ ニ短調」を終わりにして、急遽次の練習曲を探すことになった。何となく考えていることはあったので、3日ほどで選曲できた。
選んだのは J.S.バッハの平均律曲集第2巻から第16番ト短調 BWV885 のフーガ。ちょっと長くて(5ページ 84小節)、4声なので難しいのだが、好きな曲の一つなのでやってみることにした ♪
実は、最近「音楽鑑賞」のために新譜の探索を少しやっていて、その中で気に入ったのが、ピエール=ローラン・エマールさんの「平均律クラヴィア曲集 第2巻」とダヴィッド・フレイの「バロック・アンコールズ」というアルバム。
これを聴いているときから何となく平均律かバッハの編曲ものをやろうかな?…と、漠然とではあるが思っていた。
で、少し考えているうちに、平均律の「フーガ」をやりたいという気分になった。
エマールさんの素晴らしいお手本もあるので、やるなら第2巻だろう…ということで、試し弾き、候補曲選び、エマールさんの演奏で確認、絞り込み…などどやっているうちに第16番に落ち着いたという訳である。
ちなみに、第2巻ということで思い出したのがアンデルシェフスキの「平均律組曲」(と勝手に呼んでいるアルバム)。
これは、アンデルシェフスキが平均律曲集第2巻から 12曲を選んで並べ替えて再構築したもので、なかなか面白い発想だと思った。
その 12曲の中に幸にも第16番があったので、これももう一つのお手本となる ♪
ということで、さっそく昨日から譜読みを開始した。と言っても、まずは難易度や手応え感?も含めて全体をつかむために、ざっと弾くところから…。
曲の構成を調べて何となくの練習手順を考えることや、指使いを決めるなどのちゃんとした「譜読み」はそのあとでやることになる。
一日目の感触としては、難しい曲には違いないが、思ったより何とかなるんじゃないか?…という感じ。これが気のせいでなければいいが…。
ちなみに、念のため《J.S.バッハ:平均律曲集の難易度(ヘンレ社など)》で確認したところ、「28段階難易度」で 23、ヘンレ社の難易度(1〜9)で 7、バルトークが難易度順に並べた順番では 47番目(全 48曲のうち 2番目に難しい曲)となっている…。
とんでもなく難しい曲を選んだかも…、選ぶ前に見なくてよかった…(^^;)?
お手本演奏として参考にしようと思っているのは、とりあえず前述の二人。
(pf:ピエール=ローラン・エマール)
(pf:ピョートル・アンデルシェフスキ)
ただ、私にとっては少しテンポが速すぎるので…(^^;)…、もう少しゆっくりした演奏も、そのうち探してみようと思っている。
曲の長さ・難易度から考えると、この曲が今年最後の練習曲になるだろう。…みたいなことを思う季節に、いつの間にかなっている。光陰矢の如し…である。
そう思って《練習曲一覧》で今年練習した曲を見て驚いた。人前で弾く曲の練習でショパンをやった以外は、バッハとスウェーリンクとブクステフーデ。どれだけバロックとか昔の音楽が好きなんだ…と自分でも思う…(^^;)。
世の中も自分の周りもせわしない時期になってくるが、せめてピアノの練習や音楽鑑賞をしている時間はゆったりとした気持ちで過ごしたいものだ…(^^)♪


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