ブクステフーデ「前奏曲とフーガ ニ短調 BuxWV140」(プロコフィエフ編曲)、練習を始めてから 1カ月と 2週間と 1日、前回の進捗報告を書いた翌日(三日前)に…(^^;)…唐突に終了することにした。
「美しい音色と響き+自然な強弱を目指して…」もう少し頑張ろうと思っていた矢先であるが、練習しているうちに突然「この辺りでいいか…」と思ってしまったのだ…。
私の「気まぐれ」は今に始まったことではないが、これほどの「唐突さ」は初めてかもしれない。
とはいえ、自分の気持ちの中ではそれほど「突然」のことではなく、それなりに論理のつながりは存在しているのだ。
つまり…、
少し前から「音色」と「響き(ペダル)」を意識して、濁らない音で出来るだけ豊かな音を出そうと頑張っていた。さらに、強弱の幅をもう少しつけようとして、クレッシェンドやディミヌエンド、そして強弱記号をより意識した弾き方を練習していた…。
そして、何度か(ほぼ)通しで弾いているうちに、自分なりに(自分の技量の中では…)そこそこ自己満足できるような感じになってきたのだ…(^^)♪
大いなる勘違い?かも知れないが、久しぶりに「今の実力ではそろそろ限界かも…」と思ってしまった!…のだ。
こうなると、それ以上頑張るモチベーションが保ちづらくなる…(^^;)。…ということで、ここは気持ち良く「おしまい」にすることにした…という次第。
…で、今回は細かい反省などは省略して、「終了」に至る「論理」の補足を少しだけ…。
素人が下手の横好き的に、楽しみとしてピアノを弾く…というのは、こんな感じでいいのでは?…と改めて思った…という話。
例えば、この曲を発表会などで弾く場合、ある程度弾けるようになったここからが本当の練習なのかも知れない。ミスする箇所も限りなくゼロにする必要もある。
今年の春に人生で初めて人前(数名の友人だけ…)で弾いたとき、一応はそういう練習も経験したが、それは結構しんどいものだった。
練習がしんどいのは「趣味のピアノ」としてはできれば避けたい。楽しく練習したいし、これまでのところ「四苦八苦」や「悪戦苦闘」は多々あるものの、楽しんできた ♪
それと、人前で弾けるレベルに持っていこうと思うと、選曲がかなり限られてしまう。チャレンジングな、自分にとって難しい曲は弾きたくても弾けなくなってしまう。
2020年に一年かけて取り組んだベートーヴェンのソナタ第31番なんて、金輪際ありえない!…ということになる…(^^;)。それでは面白くない。
今回のブクステフーデの「前奏曲とフーガ」は、最初思っていたよりは頑張れたと思うし、練習していて楽しかった ♪…ということで、やってよかった!♪
なので、今後もこのペースで、もしかするともっと自由に(気ままに?)ピアノの練習を楽しもうと、改めて思ったのである…(^^)♪
スケール練習は相変わらずト長調/ホ短調。スピードアップの練習は、ほんの少しは努力が実を結びつつある…かも知れない。というか、そう思いたい。
音楽鑑賞は、ヴァレンティン・シルヴェストロフの「ピアノ作品集 - レーテーに花咲く」という新譜を見つけて聴いた。ピアノはアレクセイ・リュビモフ。
収録されているのは2000年代に書かれた「バガテル」と呼ばれる一連の作品。このアルバムでは「過去の作曲家と同時代を生きる人々へのオマージュや想像上の対話」がテーマとなっている。タイトルにある「レーテー」はギリシャ神話に登場する忘却の川。
シルヴェストロフは「バガテル」について次のように解説している。
「私のバガテルは瞬間であり、一般的な小品のことではありません。小品は閉じられたものですが、瞬間には終わりがありません。それは始まりはしますが、扉は開いており、新しい作品はすべて前の作品から生まれます。―瞬の連鎖を作り出すのです。このようにして、きらめく形をしたより大きな作品が、そのような瞬間の連続から生まれます」
このアルバムもシルヴェストロフの作風、「静寂」の力、「祈り」「抒情性」「繊細な響き」などをよく表していると思われる。
ちなみに、聴きながら「コンクールの対極にある『本当の音楽』」を思った ♪


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