ただ、美しくない現代音楽(耳障りな曲)は聴きたくないという気持ちもあり、たまたま見つけた「16の美しいコンテンポラリ・ピアノ・ソロ」という記事(↓)に載っていた曲を聴いてみることにした。
✏️16 BEAUTIFUL CONTEMPORARY PIANO SOLOS
16曲といいながら何故か 15曲しかなく、そのうち年代的に「コンテンポラリ」とは言えないグリーグ(1843-1907)、アルカン(1813-1888)、アルベニス(1860-1909)は除くとすると、残りは次の12曲(↓)となる。
- Rocket to the Moon:Jim Brickman
- At the Ivy Gate:Brian Crain
- In Flight:Michael Harrison
- Comptine d’un autre ete:Yann Tiersen
- Oceans:Rob Costlow
- Far and Away: Philip Wesley
- China Gates:John Adams
- River Flows in You:Yiruma
- Nocturne No 2:John Field
- Hope Springs:Roy Todd
- I Giorni:Ludovico Einaudi
- Back to Life:Allevi
知っている作曲家は 11番目のエイナウディ、ただ一人。少し期待しながら一通り聴いてみたのだが、正直なところほとんどが BGM かポピュラーピアノの曲にしか聴こえない。
耳触りはいい…だから「美しい」と言えないこともないのだろうが、物足りない…。
まぁ、その中でも少しはいいかな?…と思ったのは、8番目の Yiruma という人の曲と 11番目の Einaudi くらい。
Yiruma(イルマ)というのは韓国の作曲家&ピアニスト&音楽プロデューサーらしいので(→ Wikipedia)、アジア人の感性が少しは私にも響くのかも知れない。「冬のソナタ」の挿入曲も作曲しているというのは頷ける。
ちなみに、今、イルマの2017年のアルバム "frame"(Vol 10) を聴きながらこの記事を書いているのだが、BGM としてはなかなかいいかも知れない…(^^)。
もちろん「現代音楽」という印象はまったくない。
こういう音楽も、現代に生きる作曲家が作った曲という意味では "contemporary" と言ってもいいのかも知れないが、私自身の感覚としてはそう呼ぶには違和感がある。
まぁ、現代のドラマとか映画とか CM とかに必要とされる「商業音楽」?の一つのジャンルとして、ピアノの美しい音を活かした音楽が存在する、と捉えればいいのかも…。
そういえば、少し前に知ったアルマ・ドイチャーという少女の作る「クラシック」な音楽も、現代に生きる作曲家の作品としては "contemporary" になるのだろうか?
《アルマ・ドイチャーの「クラシック音楽」と「現代音楽」…》
最初にあげたリストの 12人の作曲家のプロフィールをざっと見ていて、なるほど…と思ったことがあった。
それは、ジム・ブリックマン(Jim Brickman、1961年11月20日 - )という米国のピアニスト&作曲家について Wikipedia に書いてあったこと(↓)だ。
1980年に音楽の広告会社、ジム・ブリックマン・アレンジメントを設立。後にこの会社は国をまたいだ大きなCMソング会社となり、マクドナルドや、自動車会社のポンティアックやイスズなどのCMソングを手がけるようになる。…影響を受けたアーティストにデイヴ・グルーシン、カーペンターズ…
ここに書いてあることと、彼の音楽はまったく違和感なく結びつく。
1980年に音楽の広告会社、ジム・ブリックマン・アレンジメントを設立。後にこの会社は国をまたいだ大きなCMソング会社となり、マクドナルドや、自動車会社のポンティアックやイスズなどのCMソングを手がけるようになる。…影響を受けたアーティストにデイヴ・グルーシン、カーペンターズ…
ここに書いてあることと、彼の音楽はまったく違和感なく結びつく。
もちろん、こういうジャンルはあってもいいと思うが、私の聴きたい「現代ピアノ曲」ではないようだ。
「現代性」「新規性」を出そうとして、普通の人間の感性を逆なでするような「現代音楽」というものも、一方で存在する。それも、私の聴きたい音楽ではない。
じゃあ、どんな音楽かというと…、例えば、バッハやベートーヴェンなどのピアノ曲を聴いたときのような「聴きごたえ」があって、これまでには聴いたことのないような「新鮮な感動」を与えてくれる作品…みたいなこと…かな?
以前にも、現代ピアノ曲を探索して気に入った曲を集めたことがある。(→《【現代ピアノ曲】外国人作曲家》、《【現代ピアノ曲】日本人作曲家》)
これをもう一度聴いて、自分が聴きたいと思う現代ピアノ曲って何だろう?ということも考えてみてもいいかな?と思っている。
もしかすると、「美しい現代音楽」というのは言葉で言うのは簡単だが、それを創り出すのはものすごく難しいことなのかも知れない。
まぁ、作る側の苦労はさておき…(^^;)…「美しい現代ピアノ曲」を探して、しばらく探索してみようと思う。
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《【現代ピアノ曲】外国人作曲家》
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