回線が混んでいるのか、演奏する姿が見れないのは残念だったが…。
バッハは他のコンペチタに比べると頭一つ抜けている。最初から引き込まれる。モーツァルトは真央くんの音の美しさが申し分なく発揮された名演奏。コンクールの演奏というより、ちゃんとしたリサイタルを聴いている感じ…(^^)♪
ドゥムカはちょっと個性的かな? こんなに瑞々しい?音楽だっけ? でもいい ♪ 男性的なショパンのエチュード(Op.25-11)も好みだ。ラフマニノフもリストも完全に弾きこなしている。堂々たるものだ。
実は、応援しながら、チャイコンの錚々たるコンペチタに混じってどこまで頑張れるか?という一抹の不安もあった。…が、この 1次ラウンドはそういう不安を一掃してくれた。
もともと、ポテンシャルとしてはまだまだ伸びしろが大きいのだろうなと思っていたピアニストだったのだが、チャイコフスキー国際コンクールという舞台にきて、その才能が一気に花開いたという印象だ。真央くん「本気モード」に入っている。これはファイナルに行くしかないだろう…(^^)!
真央くん以外で印象に残ったのは、ロシアの 21歳 Anton Yashkin。
音楽的なヴォリューム感のある音がよく伸びる。バッハなどではもう少し繊細さが欲しいような気もするが、これはこれで個性なのだと思う。曲は、私が今フーガを練習してる BWV890…(^^)。この演奏も参考にさせてもらおう ♪
ベートーヴェンの「熱情」ソナタもよかった。正統派のベートーヴェンという感じ。音量があるので和音の響きがいい。コーダの勢いもなかなかよかった ♪
ショパンのエチュード(Op.10-4)も勢いがあって男性的なショパン。好きだ ♪
コンクール向きのロシア弾きという感じも少しあるが、ロシア勢の中では(今まで聴いた中では)一番良いのではないだろうか?
その他で気になっていた二人のピアニストは、やや期待はずれ…。
「リストの生まれ変わり」とも評される Alexandre Kantorow、ヴァイオリン奏者、指揮者であるジャン=ジャック・カントロフ(Jean-Jacques Kantorow)の息子で、フランスの 22歳。
バッハは普通。リストのエチュード(S. 139-12. Chasse-Neige)は、ちょっとうるさい感じ。もっときらびやかな音で、もっと伸びのある音が欲しい。力任せに弾いている?
ショパンのエチュード(Op.10-8)はちょっとヘン? ベートーヴェンも好みではない。
もう一人、YouTube でチェックしたとき、シューベルトの元気な「さすらい人幻想曲」が印象的だった Kopachevsky Philipp(ロシア、29歳)もあまり面白くなかった。
場慣れしているのか、それなりの演奏をサクサクと繰り出してくるのだが、今ひとつ重みがないというのか、本人の音楽に対する思い入れのようなものが何一つ伝わってこない。
その他、知っている名前も何人かいたのだが…。ググニン、ガジェヴ、メルニコフ、タラセヴィッチ=ニコラーエフは、言ってみれば「想定範囲内」の演奏で、悪くはないがとくに惹かれるものは感じなかった。
…ということで、1次ラウンド、残すはあと一日(8人)であるが、今から発表が楽しみだ ♪ 真央くん 2次ラウンドへ、頑張れ…(^^)!
最後に、音楽ライター 高坂はる香さんの現地レポートのツイートをご紹介(↓)。
いやー、藤田くん、完全に聴衆巻き込みましたよ。今までで一番のマジ盛り上がりだったんじゃないかな…しかもロシア人じゃないのに。客席がどんどん引き込まれていったのがわかった。バックステージにも興奮したゲストがたくさん押しかけてましたよ。 pic.twitter.com/3RWAOAJv75— 高坂はる香(音楽ライター) (@classic_indobu) 2019年6月19日
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2 件のコメント:
初めまして。真央ファンです。
一次予選のバッハ、素晴らしかったですね。
すっかし弾き込まれました。
引き続き、応援しましょう!
コメント、ありがとうございます ♪
私は、2017年にクララハスキルで日本人優勝というニュースで初めて藤田真央くんの名前を知ったのですが、それ以来応援しています。今回のチャイコフスキーコンクールで、また一段と成長した真央くんを見ることができたような気がしていて、とても嬉しく思っています。優勝するといいですね…(^^)♪
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