2019年6月19日水曜日

チャイコン初日(1次1日目)を聴いて色々…♪

昨日のチャイコフスキーコンクール(ピアノ部門)は、結局ライブで聴くことは出来なかったので、少しかいつまんで?アーカイブを聴いてみた。

全体的にレベルが高いので、どの演奏もそれなりに楽しめるのだが、面白い発見もいくつかあった ♪




印象に残ったピアニストをあげてみると、まず私の好きな「ワクワク感」を感じさせてくれたのは 20歳のイーケ・トニー・ヤン(↑ Yang Yi Ke)。

出だしのバッハ(平均律第1巻ト長調)からノリが良くてとてもいい感じ。ベートーヴェンのソナタ28番もいい。音がきれいで際立っている。音楽の流れがとてもいい。聴いていてワクワクする感じ ♪

ただ、ベートーヴェンのソナタは構成力のようなものが少し弱い感じで、通して聴くとやや物足りないかも…。でも、ショパンやラフマニノフのエチュードはとてもよかった。


《チャイコフスキーコンクール 応援したいピアニスト ♪》の一人にあげていた Mun Arsenij(Russia 20)は、YouTube で第1楽章だけ聴いて気に入っていた曲、ベートーヴェンの「熱情」がとてもよかった ♪ やや力みを感じる部分やちょっと音が硬いかな?と思う部分もあったが、全体的には素晴らしい演奏だった。

ただ、ショパンなどのエチュード系はあまり得意ではないのか、やや指のもつれを感じた。最後の「ドゥムカ」はよかった。ソナタや物語性のある曲の方が得意…?




事前チェックでまったくノーマークだった、ロシアの25歳 Konstantin Emelyanov が、やや大人しい感じでコンクール向きではないかも知れないのだが、とても音楽的ないい演奏をしていた。お気に入り候補に追加することにした…(^^)♪




この人のいいところは繊細なタッチだと思う。音がうるさくなくとても美しい。バッハもハイドンも引き込まれた。チャイコフスキーの曲も小曲ばかりだが実にいい。

で、エチュード系は弱いのかな?と思っていたら、とても軽やかな新鮮なショパンのエチュード(Op.10-2)を聴かせてくれた。ラフマニノフのエチュードも好演。

こういう音楽的な演奏をする人がこの先も残ってくれると嬉しいのだが…。


その他、シシキンもよかったのだけれど、手堅くまとめた…という感じで、何というかワクワク感とか将来性をあまり感じることができなかった…かな。2次以降に期待…(^^;)?


おまけ1。中国製のピアノ「長江」が公式ピアノになっていた…(^^)!

二人目の Wu Yuchong(中国、23歳)の動画を見ていたら、ピアノに見慣れないロゴが付いている。画面を止めて確認したら「長江 Yangtze River」とある。



調べてみると、こんな記事も出ていた。このブログはよく見ているのだけれど、なぜか気がつかなかった…(^^;)。

✏️史上初。中国製ピアノ、チャイコフスキー国際コンクールへ


Wu Yuchong の演奏を聴く限り、音が立っていて美しい、とくに高音部がいい。…のだが、まだ熟成されていない感じで、ずっと聴いているとやや耳につく印象。ピアニストの弾き方にもよるのかもしれないが…。


おまけ2。チャイコフスキーコンクールに関する記事をチェックしていたら、avex classics が「クラシックTV.medici」というのをこの秋スタートする、という記事を見つけた。

✏️クラシックTV.medici この秋スタート!!


で、そのプレ・オープン記念で「チャイコフスキー国際コンクール2019の模様を全編無料配信!」と謳ってあるのだが、はて? チャイコフスキーコンクールの medici.tv 配信はそもそも無料なのだが…どういう意味なのか、説明もないのでよく分からなかった…。

でも、このページは「チャイコフスキー国際コンクールとは?」とか作曲家チャイコフスキーのこととかヴァレリー・ゲルギエフの紹介とかが書いてあって、チャイコン入門のページとしては役にたつかも知れない…。





【関連記事】
《チャイコフスキーコンクール 応援したいピアニスト ♪》

《TCH16/2019》(第16回チャイコフスキー国際コンクール(ピアノ)2019まとめ


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