なので、今回はいつもよりは少し上の「仕上がり」を目指そうか?なんてことを思い始めた。でも、そのためにはまず「引っかかる箇所」をなくすこと先決なのだが…(^^;)。
基本リズムパターンのつなぎ部分でよく引っかかるのだが、よく見ると「3度」の短いフレーズ(↓)が多い。これは、3度の練習曲にもなるのかも知れない…?
で、基本的な課題はとりあえず棚に上げておき…(^^;)…少しでも上の「仕上がり」を目指すには何が必要なのか考えてみた。
それを考えるヒントが、元音大生のうちのカミさんの講評?にあるかもしれない。私の「ハンガリーのメロディー」は、下手なフィギュアスケート選手の直線的な手の動きを連想させるそうだ…(^^;)。
確かに、上手いと思うスケーターは腕の動きがしなやかで、左右の手をうまく組み合わせた動作が多い。下手な選手は手の動きが直線的で、何だかぎこちないような気がする。
これを私なりに解釈すると、楽譜通りのリズムで(ほぼ)弾けているのだけど、機械的で硬くて、ゆとりのようなものがない、 音楽的でない、面白くない、歌えてない…?
そこで思い出したのが、シューベルトがこの曲を作ったきっかけ。
この曲は、シューベルトがエステルハージ家の別荘にいるときに、料理人が(たぶん台所で料理をしながら)歌っていたハンガリーの民謡が元になっているらしいという話だ。
ということは、おそらく「鼻歌」である。なので、民謡らしさとともに鼻歌らしい?「ゆるさ」「のどかな温かみ」みたいなものが、この曲には必要になってくるはず。
元理工学部の私には苦手な分野である…。ちなみに、理工学的にいうと「ゆらぎ」、とくに生体が快適に感じる「1/fゆらぎ」がいいのかも…(^^;)?
それはさておき、具体的にどうすればいいのだろうか?
直線的・機械的なリズムやフレーズの流れを、たおやかな、ゆとりのあるものに変える必要がある。これは半分は気持ち・気分の問題かもしれない。もう半分は、デュナーミクとかアゴーギクみたいな技術的な問題…?
フレーズの終わりではすこしテンポをゆるめた方がいいだろうとも思う。
こういったことを演奏中にやるには、もう少し自信を持って、コントロールして弾けるようにすることが大前提になりそうだ。つまり、引っかかりを気にしたり、3度に対する不安を持ったままでは「ゆとり」は難しそうだ。
ん〜、これはちょっと大変かも…。棚上げにした「基本問題」が戻ってきそうだ…(^^;)。
他にもたくさんの「基本問題」がある。ちょっと考えただけでも…。
- 左手を小さな音で心地よい和音で
- 装飾音符を軽やかに美しく
- 7連符を余裕を持って音楽的に優雅に
- pp のところもしっかり響かせる
- うまくペダルを使う
などなど…。
…と、まだまだ道遠しの感はあるが、アンドラーシュ・シフの「ラクに気持ちよく弾いている感じと、ふわっとした何とも言えないリズム感・空気感」に少しでも、1ミリでも近づけるように頑張ってみようと思っている ♪
おまけ。
この曲にはフォルテやピアノ以外に "fz" とか "ffz" とかがたくさん出てくる。"sf"(スフォルツァンド)のようなものだろう…とあまり気にしてこなかったが、一応調べてみた。
ネットで調べると、"sfz"、"fz"、"rfz" とか似たようなものがあって、みんな同じと書いてあるものから、ニュアンスの違いを説明したものまで…。
で、そう言えば、以前イタリア語のそもそもの意味から説明した本を読んで、記事というかメモを作ったことを思い出して探してみた。
すると、ピッタリのメモを発見!→《音楽用語:イタリア語のニュアンス:音量編》
Forzato:その音をとくに強く( fz )
有無を言わせぬ強制力
Sforzato:その音をとくに強く( sf , sfz )
無理に強い力を加えられて変形した、自分の力を精一杯出す
Rinforzato:その音を急に強く( rf , rfz , rinf )
fz / sf をさらに強化したもの、住宅の強度アップ工事、筋トレ
でも、分かったような分からないような…(^^;)? まぁ、曲の全体の流れの中で決めるしかないのかな…?
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