原曲の BWV106 はカンタータ「神の時こそいと良き時」(Gottes Zeit ist die allerbeste Zeit)で、ソナティーナはその序奏に当たる器楽合奏。
BWV106 は葬式などの哀悼行事のための作品で、通称は「哀悼行事」(Actus Tragicus)。叔父のトビアス・レンメルヒルトの葬儀のために作曲されたという説もある。
詳しくはこの記事(↓)をどうぞ。
この「ソナティーナ」のピアノ編曲にはいくつかあるが、有名なのはクルターグ・ジェルジュの編曲による連弾版かもしれない。
クルターグ夫妻が連弾している動画が残っており、アルゲリッチもアンコールなどで弾いているようだ。
ピアノソロ版では、シーモアさん(Seymour Bernstein)の編曲・演奏もある。
で、私が選んだのは IMSLP に楽譜があった Jacques Erdos という人の編曲。YouTube に音源もあったので、練習の参考にできそうだ。
この曲を選んだのは、以前から好きな曲だったのと、弾いてみると比較的やさしそうで、私向きの課題もあること。課題というのは、伴奏の弾き方、旋律の際立たせ方、そして部分的に出てくる右手だけで二つの声部の掛け合いを弾くところ。
ただ、一番の決め手になったのは、「人前で弾くことを想定した練習」を試してみるのにちょうどいい曲(難易度、長さ:3分弱)だと思ったから。
しんみりとした美しい曲なので、人に「聴いてもらう」ことを想像しやすい…というのもあるかも知れない。
ちなみに、この曲以外に考えていた主な候補曲は下記。★印は以前に練習したことがあって、あまりうまく弾けなかった曲。そのリベンジもあるかな?…とは思ったのだが、まぁ、それはまたの機会に…。
- ★トリオソナタ第4番 BWV528 第2楽章:A.ストラダル編曲
- コラール前奏曲 BWV639:F.ブゾーニ編曲
- ★幻想曲とフーガ BWV904 幻想曲
- ★パッサカリアBWV582:E.ダンベール編曲
…ということで、今日から譜読みを始めることにした ♪
ちなみに、人前で弾いてみて、基本が出来てないことを改めて感じたので、スケールなどの練習も取り入れようと考えている。
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