2025年4月1日火曜日

ピアノ随想:ロンティボー入賞者の演奏、次の選曲、『音楽評論の一五〇年』

3月30日に生まれて初めて人前でピアノを弾いた(↓)。その準備で頭が一杯だったので、ロンティボー国際コンクールが終わっていることに昨日になって気がついた…(^^;)。

《▼とうとう人前でピアノを弾いてしまった…結果は悲喜交々?》

入賞者の演奏をざっと聴いた感想や、自分の次に練習する曲のことや、読んだ本『音楽評論の一五〇年』(白石 美雪 著)について随想的に少し書いてみたい。




ロンティボー国際コンクールの結果は下記。ほとんどアジア勢で全員男性…。

  1. キム・セヒョン Saehyun KIM(韓国/17歳):聴衆賞
  2. 該当者なし
  3. イ・ヒョ Hyo LEE(韓国/17歳)
  4. 神原雅治(日本/21歳)、マ・ティアンクン Tiankun MA(中国/17歳)
  5. エリック・グオ Eric GUO(カナダ/22歳)

3位入賞のイ・ヒョ君は、前回(2022年)亀井聖矢君とともに優勝したイ・ヒョク君の弟だそうだ。そういえばちょっと似てるかも…。第2回ショパン国際ピリオド楽器コンクール(2023年)で優勝したエリック・グオは 5位入賞。


ファイナルの演奏(コンチェルト)をざっと聴いた感想。

♪ Long-Thibaud international competition 2025 | Finals with the Orchestra of the Republican Guard


ブラームスの 1番を弾いた神原雅治くん、個人的にはもう少し迫力が欲しいと思ったが、Shigeru Kawai の美しい音色をうまく引き出しているところは好印象。こういう「優しい感じのブラームス」もありかな?…と。

エリック・グオは(たぶん)お得意のショパン(2番)を弾いているが、個人的にはあまり好みじゃないかも…。

優勝したキム・セヒョンが弾いたのはラフマニノフの 3番。上手いとは思うし、ファイナリストの中では一番完成度が高いような気がするが、あまり魅力(面白み)を感じない。

最近のピアノコンクールの傾向なのかも知れないが、音の粒立ちがよく(やや硬質でクリア)、弾き方も全体の構成もしっかりしている演奏が評価されるのだろう。個人的には、音楽の歌わせ方にもっと豊かさやしなやかさが欲しいと思う。

イ・ヒョ君はプロコフィエフの 3番。やや荒削りではあるが、弾力的な弾き方(音楽の歌わせ方)に将来の可能性を感じる。まだ17歳。そして、嬉しそうに、この曲を弾きたくて弾いているという、演奏を心から楽しんでいる感じがとてもいい ♪

マ・ティアンクンのベートーヴェンの 4番は、あまり好みではない。


…ということで、お気に入り候補のピアニストは見つからず、ただ、イ・ヒョ君のこれからの活動や成長には少し期待したいと思う。


話は変わって自分の練習について。

この 1カ月半、初めて人前で弾く曲のことで頭が一杯で、次の練習曲のことなどまったく考えてなかった。で、昨日から考え始めた。…といっても「どうしよう?」のレベル…(^^;)。

今後、人前で弾く機会はないだろうが、万一と思ったときにポピュラー系の曲もいいかな?…とは少し思った。…が、すぐにはいい曲を思いつかない。これまでに試したジブリとか坂本龍一の曲とかはあまり私に合っている気がしなかった。

あと、カプースチン(唯一練習したことのある「ソナチネ Op.100」)もいいかも…。

…というところで思考が止まっているので、しばらくは新しい(私の知らない)ピアノ曲探しをやってみようかと考えている。以下、いずれ続報の予定…。


また別の話題になるが、先日何となく気になったので、『音楽評論の一五〇年』(白石 美雪 著)という本を図書館で借りてきた。



副題が「福地桜痴から吉田秀和まで」で、「吉田秀和から現代まで」の方に興味がある私としては、あまり面白くはないかも?…と思いながら借りた本だ。


…で、頭から読み始めたが、思った通り面白くない。古い時代のことであるし、ある意味「業界」の細かいことが書いてあるので、私のような素人向きの本ではない。

なので、第1章〔「音楽がわからない」音楽評論家―福地桜痴と『東京日日新聞』〕を読み終えたところで、途中を飛ばして最終章の第9章〔「音楽的自我」を生きる ―吉田秀和の評論活動〕を読み始めた。

これが実に面白かったので、一気に読み終えた。やはり吉田秀和は偉大な評論家であることを再認識できたし、久しぶりに彼の本を読みたくなった ♪


メモ的な感想文を書きたいのだが、それはまたの機会…ということにして、一つだけ印象に残った言葉を書いておきたい。

それは「タブラ・ラサ」(tabula rasa:何も書かれていない石板、白紙)。吉田の音楽を聴くときの基本姿勢を表現した言葉。

「この作品はこのように演奏されるべきといった予断」を持たず、虚心坦懐に音楽(演奏)に接する…といった意味である。

詳しくは、いずれ感想文に書きたいと思っている…。


…ということで、この数日間ピアノに関連することで気になっていたり考えたりしていることを思いつくままに書いてみた…(^^)。

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