早いもので、今年ももう2週間半が過ぎてしまった。ということは、バッハのプレリュード(平均律第2巻のNo.12:BWV881)も、その分練習してきたということだ。その割には進歩が感じられない…、妙な感覚である。
そろそろ譜読みを終わって「弾き込み」の段階に進んでもいい頃なのだが、まだそういう実感がない。指使いはほとんど確定した。とくに難所という箇所もなさそう。なのに、日ごとに弾けるようになっているという「手応え」みたいなものがないのだ。
これは謎だ…。
でも、前向きに考えれば、この謎が解ければもう少しピアノが上達する糸口が見つかるかもしれない。と思いつつ、理由(仮説)を考えてみる。
1. 指で覚えていない
これは以前からの課題の一つ。「暗譜」はできるのだが、私の場合、どうも頭でっかちのようだ。この曲も頭ではほとんど覚えているのだが、指がついていかない。
なので、いつも初見と同じような弾き方になる。「楽譜を見る→弾き方をイメージ→指を動かす」というのが初見のパターンとすれば、「楽譜を見る」が「楽譜を思い出す」に代わっただけ…。
でも、なぜ出来ないのか、どうすれば「指で覚える」ことができるのか、未だに分からない。考えずに弾く?それは出来そうもない。当面は繰り返し練習を繰り返すのみ?(同義語反復違反!)
2. 慣れない指使い(運指)?
ハノンとかの基礎練習をほとんどやったことがないので、旋律というか指の動きの組み合わせとしては「慣れない」ものが山ほどあると思う。バッハの場合、その確率が高いのではないか、という仮説。
一説によると、ピアノの熟達は指を動かす神経細胞の増大と比例しているとのこと(↓)。
そうすると、これまでにピアノを弾いた時間の総計(生涯ピアノ弾時間?)が少ない、大人になってからのピアノ学習者は、どうしてもその神経細胞が少ないことになる。つまり、慣れない組み合わせの動きが沢山ある?
これは「1. 指で覚えていない」とも関連しているのかも知れない。これも、練習量を増やすくらいしかないのだろうか?
3. 両手の関係がつかめてない
両手の関係…というか、バッハの場合、片手ずつだと弾けるのだが、両手を合わせると「1+1=2」以上に難しくなる箇所が多いような気がする。例えば、次のような箇所。
こういう箇所がいくつかあるのだが、そこで引っかかっていることが多いような気がする。もしかすると「難所」と言ってもいいのかもしれない。技術的なことだけではなく、とらえどころのなさのような…。
つまり、曲の造りというか、音楽的な「語法」みたいなことが理解できていない、あるいは腑に落ちてない、という感覚?
上の箇所は、構造としては「三声」で出来ている。上がって下がるパターンが1音ずつ下がりながら繰り返される。それは、図式的には頭で分かっていても、何というか、音楽として捉えきれていないというか…。
もう少し楽典とかソルフェージュとか勉強したほうがいいのかも…。
…と、思いつく理由を書いてはみたものの、解決方法がすぐには思いつかない。とりあえず、今年の「弾き方ガイドブック」に認定?した本の方法で頑張ってみるとしよう。
今日の格言?:反復練習で大事なのは「何を」繰り返すか
上の楽譜のような「引っかかる箇所」を中心に、「ラクに弾ける弾き方」を見つけて、それを反復練習すること。「1音1音をしっかりつかむ」ことを意識しながらゆっくり弾くこと。
今週中に、全曲を通して、少しゆっくりでもラクに弾けるようになりたいと思っている ♪
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