2016年1月22日金曜日

めくるだけで楽しい『ピアノ図鑑』♪

『ピアノ図鑑 ~歴史、構造、世界の銘器~』という本を見つけて読んだ。というより、図鑑なので眺めたという表現のほうがあっている? めくるだけで楽しい図鑑なのだ ♪





ピアノを弾くことも好きだが、その構造とかデザインにもちょっと興味のある私には嬉しい「図鑑」だ。ピアノに特化した図鑑というのはちょっと珍しいのではないだろうか。

内容を一つ一つ紹介するのは無理なので、Amazon の解説から概要を引用しておく。

 ●40社以上の主要メーカーの総覧
 ●ピアノの構造や詳細なアクション図
 ●ピアノのケアと修復の手順
 ●ピアノの価値を評価する一覧やグラフ
 ●人気作曲家とお気に入りメーカーにまつわる逸話

私が面白いと思ったのは、主要メーカーの、まさにピアノ図鑑。


以前読んだ『ピアノはなぜ黒いのか』という本で、たくさんのピアノメーカー/ブランドがあることは知っていた(→《読書メモ》)が、歴史や生産台数や主要製品の写真と説明などが載っていて、実に興味深い。




例えば、韓国の Samick Piano Company という会社は、1958年の設立だが「世界でもっとも多くグランドピアノを生産する会社」という話は意外だった。

"Samick"、"Hyundai"、"Kohler & Cambell" など複数のブランドを取り扱っているようだが、どれも聞いたことがない。


それにしても、ピアノ業界は複雑だ。会社やブランドの吸収や合併が多かったり、他の会社に製作を委託しているブランドもあったり…。

有名な Bösendorfer(ベーゼンドルファー)は2008年からヤマハの傘下だし、C.Bechstein(ベヒシュタイン)は紆余曲折を経たあとホフマン社とツィンマーマン社と合併したらしい。

歴史に登場する Pleyel(プレイエル)と Erard(エラール)は、Gaveau(ガヴォー)というブランドとともに、シンメル・カンパニーという会社で作られているようだ。

ただし、この図鑑(原書)が出版されたのが2002年(日本語訳は2015年末出版)なので、すでに変わっているかも知れないが…。


4,000円もする(リサイタル1回分…)ので個人ではちょっと買う気はしないが、ピアノ教室とかにはあってもいい1冊かもしれない。



【関連記事】
《読書メモ:ピアノはなぜ黒いのか》


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