Wigmore Hall の 2023/24 シーズンが発表になったようだ。主な出演ピアニストをざっと見てみた。初めて聞く名前も何人かいる。現代曲も少し増えてきたかも?
✏️Wigmore Hall 2023/24 Season Opens In September(Slipped Disc)
2023/24 シーズンは 9月から来年の 7月までだが、とりあえず詳細が発表されている(チケットが発売になっている?)年内のプログラムをチェックした。
続いて内田光子とジョナサン・ビスのピアノデュオがシューベルトのプログラム(↓)で登場する。現時点では唯一の "Sold Out" となっている ♪
- Lebensstürme D947
- Rondo in A D951
- March in E flat minor D819 No. 5
- Divertissement à la hongroise in G minor D818
…などと書いていくとキリがないので、気になったことをいくつか…。
ここしばらく新しいピアニストの探索をしてなかったので、ソロを中心に初めて聞く名前を列挙してみる。
- Ignas Maknickas
- Isata Kanneh-Mason
- Beatrice Berrut
- Joseph Havlat
- Elisabeth Brauss
- George Xiaoyuan Fu
- Piotr Sałajczyk
- Llŷr Williams
- Ariel Lanyi
YouTube でほんの少し聴いた範囲なので自信はないが、私の好みに合うかもしれないと思ったピアニスト(お気に入り候補の候補?)は次の 3人。
Isata Kanneh-Mason(イサタ・カネー=メイソン、英、1996-)は、ピアノの音の粒だち・響きが素晴らしい。まだ荒削りなところも感じるが、ベートーヴェンのピアノソナタは可能性を感じさせる演奏だと思う ♪
Beatrice Berrut(ベアトリス・ベリュ、スイス、1985-)は、しっかりした深みのある音でダイナミックな演奏を聴かせてくれる。マーラーの交響曲を自らピアノ編曲していたり、ちょっと面白いピアニストかも…。
Piotr Sałajczyk(ピオトル・サワイチク、ポーランド、1982-)は、美しい音で実に音楽的な演奏を聴かせてくれる。本格派と言っていいと思う。
♪ Piotr Sałajczyk plays Juliusz Zarębski: Róże i ciernie op. 13 (I), Les roses et les épines Op.13 (I)
…で、初対面だと思っていたのだが、調べるうちに 1年半ほど前に一度、ヴァインベルクのピアノソナタでお会いしていた。その後、名前を聞かなかったので忘れていた…(^^;)。
♪ Piano Sonata No. 2 Op. 8 - Adagio(ヴァインベルク)
以上の 3人のピアニストについては後でゆっくり聴いてみようと思っている。
それから、プログラムに現代ピアノ曲を組み込むことがかなり定着してきたかな?…と思った。日本でのコンサートではあまり見られない傾向なのでちょっと羨ましい…(^^;)。
自作曲(の初演など)も含めて、いろんなピアニストが現代曲を取り上げている。目についたものをざっと抜き出してみる(↓)。カッコ内は演奏者。
- Stephen Hough: Partita(本人)
- Alvidas Remesa: Stigmata(Ignas Maknickas)
- Stewart Goodyear: Mending Wall(本人、世界初演)
- Charles Edward Ives: Piano Sonata No. 2 'Concord, Mass.'(Marc-André Hamelin)
- Arnold Schoenberg: Paraphrase on Verklärte Nacht Op. 4 /arranged by Beatrice Berrut(Beatrice Berrut)
- Bohuslav Martinů: 3 Czech Dances(Joseph Havlat)
- George Xiaoyuan Fu: Transformation on Gigue from Bach's Violin Partita No. 2(本人)
- Matthew Aucoin: The tracks have vanished(George Xiaoyuan Fu)
- Peter Warlock: Folk Song Preludes(Llŷr Williams)
- Henryk Mikolaj Górecki: For Anna(Pavel Kolesnikov)
- Olivier Messiaen: Préludes – La colombe(Pavel Kolesnikov)
これも、今後の現代ピアノ曲・現代作曲家探索の参考にしようと思う。
以下、参考までに主なピアニスト名を挙げておく。日本人ピアニストが小菅優さんだけというのはちょっと寂しい…。内田光子さんはヨーロッパ人…(^^;)?
【Wigmore Hall 2023シーズンのピアニスト】
Stephen Hough
Mitsuko Uchida
Jonathan Biss
Ignas Maknickas
Jeremy Denk
Elisabeth Leonskaja
Brad Mehldau(Jazz)
Stewart Goodyear
Marc-André Hamelin
Louis Lortie
Isata Kanneh-Mason
Boris Giltburg
Beatrice Berrut
Richard Goode
Joseph Havlat
András Schiff
Elisabeth Brauss
George Xiaoyuan Fu
Piotr Sałajczyk
Nikolai Lugansky
Vijay Iyer(Jazz?)
Llŷr Williams
Alexander Gavrylyuk
Kim Bernard
Pavel Kolesnikov
Paul Lewis
Andrew Brownell
Benjamin Frith
Eric Lu
Mariam Batsashvili
Yu Kosuge
Angela Hewitt
Ariel Lanyi
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