2015年8月12日水曜日

自由研究:ドメニコ・スカルラッティのソナタ (1)

スカルラッティのソナタ(K.380)の練習を始めたのだが、あまりにもスカルラッティのことを知らないので、少し調べてみることにした。

Domenico Scarlatti


ドメニコ・スカルラッティとは

ドメニコ・スカルラッティ(Domenico Scarlatti, 1685年10月26日 - 1757年7月23日)は、イタリアのナポリ出身で、スペインのマドリードで没した作曲家。同年にJ.S.バッハ、ヘンデルというバロック時代の代表的作曲家が生まれているが、スカルラッティもその時代の鍵盤曲に新しい用法を取り入れた重要な作曲家である。

マリア・マグダレーナ・バルバラ王女のために書かれた個性溢れるチェンバリズムが繰り広げられる555曲の練習曲が、そのテーマ性と展開によって後に「ソナタ」と呼ばれて親しまれている。
作曲家のアレッサンドロ・スカルラッティは父親。



スカルラッティのソナタの特徴

スカルラッティの555曲にのぼるソナタは、基本的にはチェンバロのために書かれている。一部の曲は、ピアノフォルテも想定していたという説もあるが、はっきりとは分かってないようだ。

バルバラ王女などの教育目的で書かれたと聞くと、比較的簡単な練習曲と思われがちだが、むしろ「技巧的な難度の高さ」が特徴の一つでもあり、「理不尽な跳躍のあるK.299」(←✏️スカルラッティの音楽の特徴)のような難曲もあるということだ。


スカルラッティのソナタの特徴を、下記の【参考】記事から概観してみると…。

ほとんどが単一楽章で単純な二部形式という構成であるが、提示される2つの主題はしばしば対立する傾向にあり、表現や手法的には古典派前期のソナタのスタイルに近いとも言える。

作曲法としては、大胆な転調、突然の総休止、ゼクエンツ(反復進行)における不規則性(例えば、反復の際に小節を増減するなど)、解決音への対斜など、聴き手の予測を裏切る手法に富んでいる。これらが彼の音楽を非凡にする要素となっている。

技巧的な難度の高さも特徴の一つであり、「フライボワイヤント時代」と呼ばれる時期の作品群(1749年の筆写譜収録の作品群)はその代表で、鍵盤ヴィルトゥオーゾとしての実力を示す性格が強い。

例えば、頻繁で持続的な両手の交差、急速な同音連打、素早いポジション移動を要する大きな跳躍、広域にわたるアルペジオ、装飾音の自由な使用など、当時としては極めて斬新な、アクロバティックともいえる演奏テクニックが多用されている。

こういった特徴を持つ作品を、強弱記号や発想記号もない楽譜でどう解釈し、現代ピアノでどう表現するかは、まさにピアニストの音楽性・感性に委ねられていると言っていいだろう。

【参考】
✏️スカルラッティの音楽の特徴(スカルラッティの部屋)

✏️ドメニコ・スカルラッティ(PTNAピアノ曲事典)


スカルラッティのソナタ555曲

スカルラッティのソナタを演奏・練習しようと思うと、まず選曲で戸惑ってしまう。あまりに多くの曲があり、「玉石混淆」と言う人さえいて、なかなか大変だ。

もちろん、有名な曲もあるようだし、曲集としてまとめられている楽譜や、ソナタ集といったCDも出ているので参考にできるものもないではない(後述→次の記事)。

ここでは、(私自身ほとんど曲を知らないので)曲を選ぶときに参考になりそうなサイト/ ページを列挙するにとどめる。

【参考】

✏️ピアノ教材研究会/スカルラッティ(あるピアニストの一生)

✏️スカルラッティ:ソナタ練習経験(スカルラッティの部屋)


なお、スカルラッティの作品番号には「K.番号」「L.番号」などがある。

現在は「K.番号」が使われることが多い。これは、ラルフ・カークパトリックによる Kirkpatrick 番号(K. または Kk.)である。並びは、ほぼ年代順(推定)で、組み合わせて(連続して)弾くこともいくぶん考慮されているようだ。ちなみに L. は Longo 番号。



(目次)
 ラルフ・カークパトリック
 スカルラッティのソナタの音源
 ギター、ジャズ等への編曲
 スカルラッティの有名なソナタは?



【関連記事】
《スカルラッティのソナタ:難易度別候補》

《難易度別ピアノ曲:スカルラッティのソナタ》


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