J.S.バッハの平均律曲集第2巻から第16番ト短調 BWV885 のフーガ、練習開始から 1週間。普通は譜読みが終わってから部分練習に入るのだが、いつの間にか「譜読み+部分練習」のような感じになっている。
指使いを考えながら、部分ごとの難易度を掴もうと色々試しているうちに、結果的には部分練習をやってしまっている…という…(^^;)? まぁ、こういうのもありかとも思う ♪
この曲の難易度が高いこと(「28段階難易度」で 23)を知ってから、ちょっと頑張らなくては!と、いつになく緊張感?を持ちながら練習している。いつもの練習がいい加減なつもりはないのだが…(^^;)。
平均律第1巻・第2巻を通して 2番目に難しいというのを知ると、やはり「エライ曲を選んでしまった…」という気持ちがどこかにある。
ちなみに一番難しい曲は第2巻の第23番。これはバルトークが難易度順に並べ替えた順番によるもの。
フーガなので、楽曲分析で曲の作りや全体の構成を把握したいと思っている。…が、とりあえずは「音」で自分なりの全体像(イメージ)を掴むことを優先している。
そのための「譜読み+部分練習」にもなっていると思っている。
一応、ネット情報を探していくつか役に立ちそうなものを見つけた(↓)。
✏️Invertible Counterpoint in Bach's Fugue BWV 885(José Rodríguez Alvira)
✏️Analyse de la seizième fugue (BWV 885/2)...(musicologie.org)
✏️Bach: Prelude and Fugue No.16 in G minor, BWV 885 Analysis(Tonic Chord)
あと、お手本にしようと思っていたエマールさんとアンデルシェフスキの演奏は、鑑賞するにはいいのだが、自分の練習の参考にするには少しテンポが速すぎる。
(pf:ピエール=ローラン・エマール)
(pf:ピョートル・アンデルシェフスキ)
なので、少しゆったり弾いている演奏を探してみたら、素晴らしいものを見つけた。巨匠スヴャトスラフ・リヒテルの定評のある名演奏だ ♪
(pf:スヴャトスラフ・リヒテル)
演奏時間で見ると、エマールさんが 2分55秒、アンデルシェフスキが 2分40秒に対して、リヒテルは 3分30秒くらいの長さである。単純換算で「♩= 72」となる。
「譜読み+部分練習」は曲の半分少しのところまで来ている。なので、曲の終わりにたどり着くにはあと一週間ほどかかりそうだ。
まぁ、難易度の高さもあるし、4声のフーガという複雑さもあるし、じっくり取り組むことにしようと思っている。
スケールの練習はト長調/ホ短調を一応終わりにして、このフーガと同じ変ロ長調/ト短調の練習をすることにした。
スケールがある程度慣れてきたら、同じ調のアルペジオをやるのもいいかも知れない。
音楽鑑賞は、このところ平均律曲集(主にこのフーガ)を中心に色んなピアニストの聴き比べなどをやっていた。
今日、久しぶりに新譜のチェックをしようかと思っていたら、今週の "Apple Classical top 10" に新しく入った Shani Diluka(シャニ・ディリュカ、1976 - )というピアニストのアルバムを紹介している記事に出会った。初めて聞く名前だ。
モナコ(モンテカルロ)生まれだが、両親はスリランカ出身というピアニストで、この人のアルバムにはユニークなものが多いそうだ。
✏️Classical Riser: ‘A Monegasque Pianist of Sri Lankan Descent’(Slipped Disc)
紹介されていたアルバムは "Renaissance" というタイトルで、私の好きな古い鍵盤音楽(バード、フレスコバルディ、パレストリーナなどからヘンデル、バッハまで…)を集めたものなので、さっそく聴いてみた。
♪ Shani Diluka - Renaissance(アルバム)
かなりいい感じなのだが、やや BGM 的(聴き心地はいいのだが、心に響くものが少ない?)な印象もある。ただ、詩心や柔らかで優しい情緒のようなものも感じるので、他の作曲家の作品も含めてもう少し聴いてみようと思う。
ちなみにトップは、嬉しいことに、ダヴィッド・フレイの「バロック・アンコールズ」 ♪


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