その中で、エリック・ハイドシェックという「昔の巨匠」に再会し、その名前の響きに懐かしさを感じながら演奏を聴いたのだが、その素晴らしさにびっくりしてしまった…(^^)♪
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♪ Handel: 16 Keyboard Suites
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ヘンデルの話の前に、恥ずかしながら私の無知を少々…(^^;)。
ハイドシェック(Éric Heidsieck、仏、1936年8月21日 - )というと、私の中では学生時代に聴いたかも?…という「昔の巨匠」の一人というイメージだったのだが、最近まで(今でも?)演奏活動も行っていて、この 8月に 87歳になったばかりのピアニストなのだった。
1996年5月2日に「50年にわたる輝かしい国際的な活動」を記念して盛大なパーティーが開かれた…というから、主な活動期間は 1946年〜1996年の半世紀ということになるのかな?
1980年〜1998年の 18年間はフランス国立リヨン音楽院で教鞭を取っている。ちなみに、ハイドシェックはアルフレッド・コルトーの弟子である。
日本との関係も深く、1968年に初来日、1989年9月22日には宇和島(四国)でのコンサートが録音され「宇和島ライヴ」としてベストセラーを記録した。2018年には「来日50周年記念ツアー」が行われた。
✏️エリック・ハイドシェック(Wikipedia)
✏️エリック・ハイドシェック 通信(公式サイトの日本語版?)
…で、私が感激したヘンデルの録音だが、YouTube のこのプレイリスト(↓)である。
♪ Handel: 16 Keyboard Suites
元の CD のジャケットは冒頭に掲載した写真である。2021年にリマスタリングされて再リリースされたものだが、元の録音は 1975年あたりだと思われる(定かではないが…)。
アマゾンではデジタル音源のみ。
🎧Handel: 16 Keyboard Suites(amazon music)
最初にびっくりしたのは、その録音品質の良さ。ピアノの音が素晴らしく美しく響く。もちろん、ハイドシェックの演奏もいいのだろうが、最初から惹き込まれてしまった。
ヘンデルの鍵盤作品はほとんど聴いたことがないと思うのだが、どの曲もなかなかに魅力的である。ブログ記事の中に「やや機械的なバッハより好き」みたいなことが書いてあったのだが、分からないでもない。
2〜3回聴いただけなので、どの曲がどう良いか…などの感想はまだ書けないのだが、直感的にいいな♪ と思ったのは 4番・7番・8番と「サラバンド」が入っている 11番あたりかな?
有名な「調子のよい鍛冶屋」が含まれる 5番もちょっといいかも知れない…。
ところで、ヘンデルの「クラヴサン組曲」(ハープシコード組曲、鍵盤組曲)の番号はちょっと紛らわしい。
「組曲第 n 番」という番号と「クラヴサン組曲第2集」の「第 n 番(第 n 曲)」という番号が違っているのだ。第15番・第16番は「第1集」「第2集」にも入っていない。
とりあえず、ハイドシェックの録音に入っている 16曲の番号と HWV番号の対応を載せておく。第1番〜第8番は "8 Great Suites"(8つの大組曲集)とも呼ばれる第1集の曲順と一致している。第9番〜第16番が少しややこしい。
組曲第n番
↓
- HWV426 イ長調:第1集 No.1
- HWV427 ヘ長調:第1集 No.2
- HWV428 ニ短調:第1集 No.3
- HWV429 ホ短調:第1集 No.4
- HWV430 ホ長調:第1集 No.5『調子のよい鍛冶屋』
- HWV431 嬰ヘ短調:第1集 No.6
- HWV432 ト短調:第1集 No.7
- HWV433 ヘ短調:第1集 No.8
- HWV439 ト短調:第2集 No.6
- HWV436 ニ短調:第2集 No.3
- HWV437 ニ短調:第2集 No.4『サラバンド』
- HWV438 ホ短調:第2集 No.5
- HWV440 変ロ長調:第2集 No.7
- HWV441 ト長調:第2集 No.8
- HWV447 ニ短調
- HWV452 ト短調
「クラヴサン組曲第2集」の、第1曲 HMV434(組曲 変ロ長調)、第2曲 HMV435(シャコンヌ ト長調)、第9曲 HMV442(シャコンヌと62の変奏曲 ト長調)の 3つは「組曲第1〜16番」には含まれないことになる。
Wikipedia(↓)の「チェンバロ曲」のところにはたくさんの楽曲が載っているので、少し探索してみようと思っている。
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