1週間ほど、次の曲を考えながらいろんな楽譜を引っ張り出して、簡単な譜読みや試し弾きをしていた。少し悩んだ末に、次はシューベルトの即興曲集 Op.142(D935)の第2番 変イ長調 をやることにした。
8分ほどの、私にとっては少し長い曲だが、トリオを挟んだ3部形式で繰り返しがあるので何とかなるだろうと思う。
Op.142 の4つの即興曲のうち、第2曲だけが難易度14(28段階)と私の手に届く範囲なのだ。ほかの3曲は22〜23なのでどう頑張っても弾けそうにない。
11月に内田光子さんのリサイタルを聴きに行く予定にしているが、曲目がベートーヴェンのディアベッリ変奏曲とシューベルトのこの即興曲。
内田光子さんやピリスがレパートリーにする曲で、私の手の届く難易度というのはそうざらにあるわけではない。さらに、今回は練習している途中で、内田光子さんの生演奏を聴くことができる。千載一遇のチャンスといってよい。ここでこの曲を選択しない手はない。
シューベルトは私にとって難しいし、微妙な?作曲家である。嫌いなわけではないし、即興曲などいくつかの曲はとても好きなのだが…。
微妙さの一つは、繰り返しの多さなど、音楽としていまひとつ理解?できないところがある。ピアノソナタなど聴いていると、本当にしつこいと思うことがある。
もう一つは、弾くのが苦手なタイプの音楽なのだ。連続する和音でメロディーを歌う、さらには際立たせる。これは私の苦手パターンのトップ3に入るものだ。そもそも「ピアノで歌う」がうまくできてないのに…。
過去記事(↓)に見るシューベルトとの微妙な関わり?
そうはいっても、いつまでも苦手意識を持っているのもどうかと思うので、今回、満を持して?シューベルトに挑戦というわけである。
とりあえず譜読み中。よく知っている最初の和音部分は軽く指使いだけ決めて、トリオ部分のアルペジオの指使いにとりかかったところである。臨時記号のあたりで少し苦労はしているが、思ったよりは何とかなりそうな気がしている。
【関連記事】
《近況:そろそろ次の曲、なのだが…》
0 件のコメント:
コメントを投稿