バッハのフランス組曲第4番のアルマンド、練習開始から1カ月で、少しは弾ける感じになってきた。が、一方でいろいろと課題というか「もっとこうしたい」みたいな欲が出てきた。
実はここ2〜3週間、ちょっと環境が変わったため、あまり集中して練習できていない。その代わりに、1日に30分の練習時間を3回とれる日もあったりする。結果的には、回数が増えたことでいい効果もあったような気がしている。
最近の「傾向と対策」をまとめてみる。
まず、課題の山をご紹介する。きっかけは、少し弾けるようになったと思ってやった「録音」である。以前にも同じ経験をしているのだが、どうもあまり進歩がないようだ。
それは、①自分の思っているテンポより遅いことと、②自分で思っているほど強弱がついていないことである。
それに加えて、今回気になったのは「棒弾き」とでも言ったらいいのか、初心者丸出しの弾き方である。もちろん、正真正銘の初心者ではあるのだが、これじゃあ「自己満足」さえできない情けなさ…(_ _)。
特徴的な点を並べてみると、
③全ての音が同じようなトツトツとした?弾き方
④同じ強さ・タッチでレガートになってない
⑤拍子感がない、フレーズの山谷がない
…と、こんな感じだ。たとえば8分音符4つのつながりが滑らかに歌うようにつながらず、タイプライターのように聞こえる。なんか、基本がまるで出来てないのでは?というショックであった。
で「対策」の方だが、どうすればいいのか思案に暮れているときにふと思い出したのが、《近況:何日サボると腕が落ちるのか?》に戴いたコメント(アドバイス)である。
「まず曲の1音1音をしっかり掴む事から始めます。
テンポは、本当にゆっくり。」
「鍵盤を掴む。
お相撲さんは、足の指で砂をかむように
ピアノも指で鍵盤を掴む事が大切です。」
これをうまく練習に取り入れられないかと考えた末に思いついたのが「インターバル・トレーニング」である。「音を掴みきれない内にテンポアップをすると、後々、困る事が出てくる。」という戒めには一部逆らっておりますが、下手でもイン・テンポで弾きたいという誘惑には勝てないので…(^^;)。
こんな感じ(↓)。
(1) ゆっくり通して2回弾く
(2) イン・テンポで2回弾く
(3) ミスった箇所をゆっくり部分練習
(4) ゆっくり通して1回弾く
(5) イン・テンポで1回弾く
(1)(3)(4) の「ゆっくり」バージョンで、1音1音の音を確実に「つかむ」ことを意識し、かつできるだけ楽に弾くこと(脱力、手首のポジションなど)、ミスタッチしない、間延びしてもいいので止まらないことを心がける。
さらに、タイプライターみたいな弾き方にならないよう、極力レガートに波打つような音楽をイメージしながら…。気を配る項目が結構多いが、それができるくらいのテンポで弾くわけだ。
短い曲なので、(1)〜(5) でほぼ30分となる。30分練習を1日に2回ほど、というやり方で、少なくともミスは減ってきたと思う。「タイプライター弾き」が克服できたかどうかは、もう少ししてから確認(録音)したいと思っている。
この曲は、本当は昨日までに仕上げる予定だったのだが、ちょっと事情があったので、今回は少し期間を延長するつもりである。
この「インターバル・トレーニング」、今のところ、ちょっと気に入っている。うまくいくといいのだが…。
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