「ブルグミュラー25の練習曲」で有名(日本のピアノ界では…)なヨハン・ブルグミュラー(Johann Friedrich Franz Burgmüller, 1806 - 1874)であるが、実は本格的な作品は少なく、ヨーロッパでブルグミュラーといえば父のヨハン・アウグスト・フランツ、もしくは弟のノルベルトを指すようだ。
ちなみに、ノルベルト・ブルグミュラーは 26歳で夭折しているが、なかなかいい作品を残している。亡くなった時、メンデルスゾーンは葬送行進曲 Op.103 を書き、シューマンはその死を悼んだ。
ヨハン・ブルグミュラーはドイツのレーゲンスブルグで生まれ、26歳のときにパリに渡りサロン音楽家、教育者として活躍した。
本格的な作品としてはバレエ音楽「ペリ」があるが、ピアノ教育用の小品 Op.100、Op.105、Op.109 で知られている。
✏️ヨハン・ブルグミュラー(Wikipedia)
練習曲集以外のピアノ作品を探してみたが、小品くらいしか見つからなかった。練習曲集は 3つあるが、有名なのは「25の練習曲 Op.100」で、比較的録音されているのが「18の性格的な練習曲 Op.109」。「12の旋律的で華麗なる練習曲 Op.105」は CD もなさそう。
録音のある小品も、練習曲集のついでに(失礼…(^^;)…)録音されたのが数曲ある程度。
- 25の練習曲 Op.100(1851年出版)
- 12の旋律的で華麗なる練習曲 Op.105(1854年出版)
- 18の性格的な練習曲 Op.109(1858年出版)
- 郵便馬車 Op. 23
- 幻想的な夢 Op. 41
- 華麗なワルツ Op. 106
- ディアズの歌劇「トゥーレ王の杯」による華麗なる幻想曲 Op. 113
- トルコ風ロンド Op.68-3(バラの花かご、4つの華麗でやさしい小品 Op.68 より)
- マイアベーアの歌劇「プロエルメルのパルドン祭」によるサロン用大ワルツ
✏️ヨハン・フリードリヒ・フランツ・ブルグミュラー/ アルバムリスト(NAXOS)
「25の練習曲 Op.100」の原題を訳すと「ピアノのためのやさしく段階的な25の練習曲——小さな手を広げるための明解な構成と運指 作品100」となるらしい。出版した 1851年はブルグミュラー 45歳で、作曲家としてバレエ音楽の成功などですでに一定の評価を獲得し、ピアノ教師としてはベテランの域に到達していた頃。
中級レベルの「18の性格的な練習曲 Op.109」は、「18のジャンルの練習曲」と記されているように、曲の様式やスタイルを学ぶ練習曲となっている。
一番難易度の高い(中〜上級)「12の旋律的で華麗なる練習曲 Op.105」は、やや技巧的(機械的?)で、「旋律的で華麗」と言っている割にはあまり面白くない。一度聴いてみただけの個人の(独断的な)感想ですが…(^^;)。
「25の練習曲 Op.100」の全曲録音では、クリストフ・エッシェンバッハや反田恭平が比較的知られているかも知れないが、他にも何人かのピアニストが録音している。
「18の性格的な練習曲 Op.109」は、聴き覚えのある曲は 1つもなかった。Op.100 と一緒になっているアルバムが多いような印象。例えばコレ(↓)。弾いているのはフェールレ・ペーテルス(Veerle Peeters、ベルギー、1978 - )というピアニスト。
♪ Friedrich Burgmüller/ Veerle Peeters (アルバム)
「12の旋律的で華麗なる練習曲 Op.105」のアルバム(CD)は見つからず、YouTube には "Piano Etude Project" による音源(↓)があった。演奏者は Dr. Sean Cavanaugh となっている。
結論としては、ほぼ日本だけで使われているピアノ教則本としての「25の練習曲 Op.100」だけが有名で、他のピアノ作品としてこれといったものは、少なくとも今回の「探索」では見つからなかった…ということになるのかな…?


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