で、近況。練習しているのは、ベートーヴェンのソナタ8番「悲愴」の第3楽章。始めたのは2週間ほど前である。その前に練習していた第2楽章は、忘れないために1~2回通して弾いている。
第3楽章は長いので、とりあえず最初の2ページ半ほどの基本練習をしている。基本というのは、まず指が(ほぼ)迷いなく動いて、遅いテンポでいいので止まらずに弾けることを目標としている。この「止まらずに」というのが苦手で、苦労している。第2楽章でさえ、通すと数回止まってしまう。
でも一つだけ嬉しいことがある。まだ2ページ半ではあるが、なんと2週間足らずで「暗譜!」してしまったのである。
この「暗譜!」も苦手の最たるもので、最初のモーツァルトは結局暗譜できず、「悲愴」の第2楽章も悪戦苦闘の末、なんとかギリギリ暗譜したのだ。が、この第3楽章は、あまり意識しないうちに気がつくと暗譜ができていた。不思議だ。
理由として考えられるのは、私にとっては結構難しい曲なので、指使いとかいろいろと四苦八苦するうちに覚えてしまったのかもしれない。
とくに左手の次々に変わっていくアルペジオと、左右の手の微妙な絡み合いみたいなものが、合わせるタイミングも含めてなかなかの難物なのである。
もう一つは、「暗譜!」のコツが分かってきたか、少しは身についてきたのかも知れない。私としては、そう思いたいところだが、それは次の曲をやるときに分かるだろう。
いずれにしても、楽譜とにらめっこせずに練習できるのは、とても気分がいい。何せ、煩わしいリーディング・グラス(老眼鏡?)をかけずに、かつ楽譜と鍵盤と行ったり来たりしないでいいのだから…。
ただ、暗譜することは、指が迷わずに動くことには直結しないようだ。そこは練習あるのみ!今日の練習項目の予定は「息継ぎ」。
昨日気がついたのだが、止まらずに弾くことを意識しすぎるせいか、フレージングがまったく出来てないのだ。そのせいで、だんだん苦しくなる。それと何箇所かの難所で、直前で一瞬の間(ま)をとることで少し楽になりそうな気がしている。
今日も頑張るぞ!
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