ピーター・ゼルキン
(アメリカ、Peter Adolf Serkin)
名前は以前から知っていた。たぶん有名なピアニストなので、期待して聴いてみたが、正直言って好みではない。どの演奏を聴いても、何か私のイメージと違うし、やや乱暴に聴こえることもある。ときどきミスタッチもあるような気がした。
最初に聴いたのが、2003年日本での演奏(TV録画なので音質はあまりよくない)。1番目の現代曲、ウォルベという作曲家の「パッサカリア」という曲。12音音楽らしいが、初めて聴くせいか面白いと思った。ところが、ベートーヴェンの2曲(ソナタ第30番とディアベリ変奏曲)はまったく私の好みではなく、途中で聴くのをやめた。もう一つが、これも2003年の「N響アワー」の録画で、ブラームスのピアノ協奏曲を聴いた。冒頭の解説で現代曲が得意だという紹介があった(やはり)。力強い弾き方からして、協奏曲だと少しはいいかと思ったのだが、残念ながら最初に聴いたベートーヴェンと同じ印象であった。
「有名」という意味では、父親のルドルフ・ゼルキンとごっちゃになっているかも知れない。一応、現代曲を聴くときにピーター・ゼルキンの名前を思い出すとしよう。
総合評価:B
(A: 良い、B: 普通、C: 好みじゃない)