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2017年12月26日火曜日

2017年ぴあのピアノ10大ニュース(2/2)

昨日の記事の続き。このブログから選んだ 2017年の10大ニュースのうち6位から10位を発表!

ちなみに1位〜5位はこんな感じ(↓)でした。

1. ラン・ラン腱鞘炎で長期休養…
2. ピリスさん、リタイア…
3. キーシン、結婚・自伝・グラモフォン新CD ♪
4. ショパンの新たな写真発見!
5. もう一つのショパンコンクール開催 ♪




6. エマールさん「エルンスト・フォン・シーメンス音楽賞」受賞


ピエール=ローラン・エマールさんが「音楽のノーベル賞」と言われる「エルンスト・フォン・シーメンス音楽賞」を受賞した、というおめでたいニュースが今年1月に届いた。

「エルンスト・フォン・シーメンス音楽賞」というのは、ドイツの大企業シーメンスの会長だったエルンスト・フォン・シーメンス氏(1903-1990)が、1972年に設立した賞で、「音楽界に著名な貢献をした作曲家、演奏家、または音楽学者」に与えられるもの。

ほとんど聞いたことのない賞なので、あまり実感はないのだが、とりあえずお気に入りピアニストのエマールさんが大きな賞を受賞したということで、素直に喜んだ次第。歴代受賞者などこの賞の概要は下記記事に。

《エマールさん、おめでとう!♪「音楽のノーベル賞」?受賞》



おめでたいと言えば、2月にも、ハンガリーの作曲家・ピアニストであるクルターグ・ジェルジュさんがマールタ夫人とともに "BBT賞"(Borletti-Buitoni Trust award)を受賞するというニュースがあった。

しかも、91歳の誕生日と夫妻の結婚70周年(プラチナ婚?)の日も重なり、三重の喜びということになった(↓)。受賞を伝える内田光子さんの写真もある ♪

《おめでとう♪クルターグ夫妻:BBT受賞@91歳の誕生日&結婚70周年!》



7. 天津にジュリアード音楽院


2019年秋に中国の天津にジュリアード音楽院(分校)ができることになっていて、今年はその建物等のデザインが発表された。工事も始まっているようだ。

この話は『ねもねも舎』さんの記事で読んだのだが、その少し前に知ったロシアのゲルギエフが始めた「マリインスキー国際極東音楽祭」が印象に残っていたので、思わず "Japan passing" という言葉を思い出して、こんな記事(↓)を書いた。

《天津ジュリアード音楽院:文化面でもJapan passing?》

中国や韓国のピアニストが世界で活躍する中で、だんだんと日本人ピアニストの影が薄くなってきているように思うのは気のせいだろうか?





8. 国際ピアノコンクール:クライバーンなど


今年もヴァン・クライバーンをはじめ、沢山の国際ピアノコンクールが開催された。ただ、あまり印象に残るピアニストにも遭遇できず、ピアノコンクールを野次馬的?に楽しんでいる私としてはちょっと残念な年になった。

一番注目して見ていたのはやはりクライバーンで、記事も多い(↓)が、ファイナルになってもそれほどワクワク感もなく、最終結果(優勝は韓国の Yekwon Sunwoo )が出たときには記事さえ書いてない…(^^;)。

3/9《ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール出場者30人:日本人は深見さん一人…》

6/7《クライバーン・コンクール、ファイナリスト6人 ♪》




他にも、私が気がついて記事にしただけでもこんなに(↓)沢山のコンクールがあったのだが、ちょっと気にしようかと思っているのはクララハスキルで優勝した藤田真央くん位かな…?

《モントリオール国際コンクール》

《北村朋幹さん2位:ボン・テレコム・ベートーヴェン国際ピアノコンクール》



9. 2018年の国際ピアノコンクール準備万端


2018年にはいくつかの国際ピアノコンクールが予定されているが、その情報が少しずつ報道されるようになった。個人的にとくに注目しているのはリーズ国際ピアノコンクール。

今回からは、新しい芸術監督に就任したポール・ルイスの出した「新ヴィジョン」に基づいて音楽祭とともに開催される。内容はガラッと変わり medici.tv でのストリーミング配信も予定されている。

1次予選がベルリン、シンガポール、ニューヨークの3カ所で4月に行われ、2次以降が9月にイギリス(リーズなど)で行われることになっている。

先日、1次予選の参加者(DVD審査通過者)68人の発表があり、うち日本人参加者は、Yui Fushiki、Fuko Ishii、Haruka Izawa、Yurika Kimura の4名。半数がアジア勢ということを考えるとちょっと少ないか…?

《リーズ国際ピアノコンクール2018応募締め切り》

《2018年リーズ国際ピアノコンクールに日本人4人♪》




なお国内では、3月に高松国際、11月に浜松国際と、2つのコンクールが予定されている。

《高松国際ピアノコンクール、過去最多の申込者 ♪》

《第10回浜松国際ピアノコンクール概要発表 ♪》

《小川典子'新'審査委員長の意気込み:浜松国際ピアノコンクール》



10. 大阪のシニア頑張る ♪


11月に入ってきた、嬉しいニュース。60代以上と思われる主婦が、大阪国際音楽コンクールで優勝したという話である。

《シニア頑張る!大阪国際音楽コンクール優勝 ♪》

私にとっては、コンクールに出るだけでも雲の上の存在なのだが、この話題はなぜか身近に感じられて励まされるニュースだった。元記事は下記。

✏️孫5人の主婦がピアニストに 人生最終コーナーで快挙
 (中野万里子さん 第18回大阪国際音楽コンクールで優勝)






…ということで、ベスト10、1位から10位まで勝手に選んでみました。来年のピアノ界も、たくさんのめでたい話で楽しませてもらえることを祈りたいと思います…(^^)♪



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