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2020年9月1日火曜日

《All BTHVN 🎧》プロジェクトでピアニスト再発見 ♪

《All BTHVN 🎧》プロジェクトは、ベートーヴェンの作品番号付きの全 138作品を 1年で聴く計画なのだが、1年の 2/3 が過ぎたというのにまだ半分にも達していない…(^^;)。

目標達成は怪しいのだが、思った以上に色々と勉強になっている。指揮者や室内楽団やヴァイオリン奏者やバリトン歌手など、これまであまり知らなかった分野でも少しずつ「お気に入り」ができてきて、このプロジェクトは本当にやってよかったと思う ♪

ある程度知っていると思っていたピアニストについても、新しい発見があったり、いい演奏を見つけて改めて「お気に入り」度が上がったり…😊。




例えば、ピアノソナタについては 22番まで聴いてきたが、それぞれについてお気に入りのピアニストを並べてみるとこんな感じ(↓)になる。

  1. バレンボイム、グールド
  2. バレンボイム、グールド
  3. バレンボイム、グールド
  4. ファジル・サイ、バレンボイム
  5. ポリーニ
  6. ポリーニ
  7. ポリーニ
  8. コヴァセヴィチ
  9. 児玉麻里
  10. 児玉麻里
  11. バレンボイム
  12. グールド
  13. バレンボイム
  14. 辻井伸行
  15. バレンボイム
  16. コヴァセヴィチ
  17. ピリス
  18. コヴァセヴィチ
  19. ファジル・サイ
  20. ファジル・サイ
  21. プレトニョフ
  22. ルイ・ロルティ

ベートーヴェンのピアノソナタについては、バレンボイムの演奏が好きでずいぶん聴いてきたが、曲によっては他のピアニストの演奏がいいというのは当然ある。


ファジル・サイは今年の始めに「ベートーヴェン・ピアノソナタ全集」を出していて、その中に素晴らしい演奏がいくつかある。

もともと好きなピアニスト&作曲家ではあるが、ベートーヴェンのピアノソナタをじっくり聴いたのは今回が初めてかも知れない。なかなか気に入った ♪

《ファジル・サイ渾身のベートーヴェン:ピアノソナタ全集 ♪》

《BTHVN op.7: ピアノソナタ第4番一押しはファジル・サイ!》


ポリーニについては、学生時代はよく聴いていたと思う。ただ、今思うと「完璧なテクニック」といった「評判」につられて聴いていたような気もする。

最近の少し衰えたポリーニにはあまり興味はないのだが…(^^;)…、今回聴いた、ポリーニ 60歳のとき(2002年)の演奏は本当に素晴らしいと思ったのだ…(^^)♪

2002年といえば、私自身は現役サラリーマンとして忙しい時期で、当時ほとんどクラシック音楽を聴いてなかったことが、今となっては悔やまれる。

《BTHVN op.10: ピアノソナタ第5・6・7番 Maurizio Pollini ♪》


そして、うっかりしていて?、名前はずっと知っていたのにあまり聴いてこなかったのがスティーヴン・コヴァセヴィチである。

今回、私の好きな曲の一つである「悲愴」ソナタで再発見し、第16番で一番私のイメージに合う演奏をしていたのがコヴァセヴィチだったのだ ♪

《BTHVN op.13: ピアノソナタ「悲愴」コヴァセヴィチいいかも ♪》

《BTHVN op.31: ピアノソナタ No.16/17/18 コヴァセヴィッチ ♪》


彼もまた「ピアノソナタ全集」を出しているので、後期ソナタあたりでは是非聴いてみようと思っている ♪


あと、ピアノ協奏曲の方は第4番以外はすでに聴いていて、「お気に入り」演奏のピアニストはこんな感じ(↓)。

  1. シフ、アルゲリッチ
  2. ツィメルマン、グールド
  3. ヤン・リシエツキ
  4. シフ

この中で、第1番と第5番のシフは、2019年秋に来日したときのベートーヴェン・ピアノ協奏曲全曲演奏の中のものである。

カペラ・アンドレア・バルカを弾き振りしているのだが、少し大きな室内楽といった趣で、とても音楽的な演奏が印象的だった。シフにベートーヴェンが似合うと思っていなかった…(^^;)?…ので、ちょっと意外な驚きもあった ♪

《BTHVN op.15: ピアノ協奏曲第1番、シフ v.s. アルゲリッチ?》

《BTHVN op.73: ピアノ協奏曲第5番、シフ&カペラ・アンドレア・バルカ ♪》


そして、それよりもさらに印象に残ったのはヤン・リシエツキの第3番だった。

何と言ってもピアノの音が華麗でいい感じ!ダイナミックでありながら繊細さも兼ね備えた、クッキリした潔い音がとても気に入った。解釈もまっすぐで好印象 ♪

《BTHVN op.37: ピアノ協奏曲第3番 ヤン・リシエツキ いい ♪》


また、今年リリースされたCD「ベートーヴェン:歌曲集」で、「現代最高のバリトン」と言われるマティアス・ゲルネの伴奏をしているのがリシエツキである。

《BTHVN op.32/94: 歌曲 An die Hoffnung を最高のバリトンで…》


リシエツキは、これまでほとんど聴いたことがないピアニストだったので、今後ソロ曲も含めて少し聴いてみようと思っている ♪


以上の 4人以外にも、色んな出会いがあった。

ピアノ三重奏では、メナヘム・プレスラーが率いる "Beaux Arts Trio" というのがあって、なかなかいい演奏を聴かせてくれる。

ヴァイオリンソナタでは、実に多彩なピアニストがいいアンサンブルを聴かせてくれる。

アルゲリッチはお気に入りピアニストの一人で、ソロ演奏を生で聴きたいと思っているのだが、ヴァイオリンソナタなどでもとてもいい演奏をするんだと改めて気づいた。ルノー・カピュソンやギドン・クレーメルとのデュオは素晴らしい ♪


シャルル・リシャール=アムランが出身校のマギル(McGill)大学の助教授であるヴァイオリニストのアンドリュー・ワンと共演している演奏も素晴らしかった。

《BTHVN op.30: ヴァイオリンソナタ 6/7/8番:シャルル・リシャール=アムランがいい ♪》

ファジル・サイが、モルドヴァ出身のヴァイオリニスト、パトリシア・コパチンスカヤという人と組んだ演奏もとても良かった ♪

《BTHVN op.47: ヴァイオリンソナタ9番「クロイツェル」ファジル・サイ ♪》


…と書いていくとキリがないので、この辺で…(^^;)。

なお、ヴァイオリニストや声楽家など、ピアニスト以外でも沢山の素晴らしいアーティストとの出会いがあった ♪ それについては、またの機会に…🤗。



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