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2023年12月22日金曜日

2023年:今年出会ったピアニスト ♪

今年は国際ピアノコンクールでも目立ったピアニストを見つけられず、自分のブログ記事を読み返しても「新星登場!」みたいな派手な?ピアニストとの遭遇はなかった。

一方、現代ピアノ曲をそれなりに楽しみながら聴けるようになってきて、現代曲を得意とするような中堅〜ベテランピアニストを何人か発見することができた ♪




1. タマラ・ステファノヴィチ

一人目は Tamara Stefanovich(タマラ・ステファノヴィチ、1973- )というドイツの女性ピアニスト。出身はユーゴスラビア(現セルビア)のベルグラード。


タマラ・ステファノヴィチが数日で仕上げたというのは、2022年10月にユジャ・ワンが初演したマグヌス・リンドベルイの協奏曲。




で、このタマラさんはエマールさんの弟子で、デュオでメシアンを弾いていたりする。あまり知らなかったけれど、すごいピアニストかも知れない。




2. ラルフ・ファン・ラート

そのマグヌス・リンドベルイの『ピアノ作品全集』を録音しているのが、オランダのピアニスト Ralph van Raat(ラルフ・ファン・ラート、1978-)。


ラルフ・ファン・ラートは多くの現代作曲家と活動を共にしているようだから、現代作曲家や現代ピアノ曲を探す「起点」としても、このピアニストは注目しておいた方がいいかも…♪




以前、アルヴォ・ペルトを調べているときに気に入った CD(↓)があったのだが、そのピアニストがラルフ・ファン・ラートだったことには後で気がついた…(^^;)。





3. ボリス・ベルマン

ボリス・ベルマン(Boris Berman、ロシア、1948 - )の演奏を聴いたのは、実はかなり前になる。プロコフィエフの演奏で何度かお目(耳)にかかっている。


それほど気にしていたピアニストではなかったが、今回シルヴェストロフの『ピアノ作品集』を聴いて、ちょっとお気に入りになっている。







ボリス・ベルマンはモスクワ音楽院でレフ・オボーリンに師事し、シュニトケ、デニソフら当時のソ連現代作曲家にも師事している。シェーンベルク、シュトックハウゼン、ベリオ、リゲティらの作品のロシア初演を行なった人物でもある。

1973年にイスラエルに移住。1979年に渡米し、エール大学等で教鞭を執る。2008年に『プロコフィエフのピアノ・ソナタ』という本を出版している。

プロコフィエフについては、ピアノソナタとピアノ協奏曲の全曲録音を発表している。


その他、フレッド・ハーシュ、ヨハンナ・ズマー、 アワダジン・プラットなど、個性的なピアニストたちとも遭遇している。

この辺りのピアニストは、今後何らかの「再会」があるのか、お気に入り度が上がっていくのか、まだよく分からない。

《ジャズピアニスト&作曲家フレッド・ハーシュ Fred Hersch いいかも ♪》




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