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2021年10月1日金曜日

改めて「ピアノ独習者の仕上がり基準」=仕上げない?

少し前に「譜読み」に関する記事(↓)を書いたが、そのとき気になったのが「仕上がり」のレベル。厳しいピアノの先生の考えておられる「譜読み完了」のレベルは、私の「曲の修了」にかなり近いような気がしたからだ…(^^;)。

《自分の「譜読み」のやり方を改めてチェックしてみたら…》

そこで、改めて自分のピアノの練習の「仕上がり基準」というか、その曲を終わり(修了または終了)にする判断基準のようなものを考えてみた。



過去のブログ記事を読み返してみると、ピアノを始めた 2013年から早くも?「練習の順番」を気にしていて、1年後の 2014年には「自分の仕上がり具合」について書いている。

その後もたまに関連する記事を書いているが、基本的な考え方はあまり変わっていない。

…のだが、今回思い切って「仕上げない」という方向に方針転換しようかと…(^^;)?


ピアノを始めた頃に読んだ本『からだで変わるピアノ』(宇治田かおる著)には「練習の順番」(↓)が書いてあって、これが私の考え方のベースになっている。

(1) 譜読み
(2) テクニック的な練習
(3) 音楽的なアプローチ
(4) 仕上げ

今回、(1)〜(3) は今まで通りやるとして、(4) はやらない。(3) の中で全体を通して「一通り弾ける」ようになればよしとする…でいいんじゃないか?…と思ったのだ。

「一通り」に対する考え方に差があるのは、「譜読み」に対するピアノの先生方のご意見でも分かったのだが、ここは自分の感覚と良識による判断でいいのでは…と…(^^;)。


ただ、曲を終わりにする判断基準(↓ こんな感じ?)はある程度決めておきたいと思う。

  1. 一通り弾けるようになった
  2. 課題もほぼクリアできた
  3. 気持ちよく弾けるようになった
  4. これ以上練習しても大きな進歩はなさそう

2. の「課題」は曲によって異なる。速いテンポだったり、難しい和音の連続だったり、装飾音符だったり…。「曲の中での基本練習」(半音階スケールとか)もあるかも…。

4. には「そろそろ飽きてきたかな…」というのも含まれる…(^^;)?


こういう結論に至るまでには色々な悩みもあった訳だが、一言で言うと所詮「素人の独習者の楽しみ」なので、自分が満足できて、楽しめればいい ♪…ということである…(^^;)。

それと、一つの曲に時間をかけて深掘りするよりは、たくさんの曲を知りたい・弾きたい ♪…というのもある。

…で、今日の記事はこれで「以上」

…でもいいのだが、自分のためにも、これまで考えたことやブログに書いたことを、上の結論に至る道筋としても概観しておきたいと思う。


1. 私のピアノ練習手順


ピアノを始めた頃には、上に書いた本『からだで変わるピアノ』を読んで、「練習の順番」を守って最後の「(4) 仕上げ」までやるつもりになっている。


この本でも「(1) 譜読み」のレベルは高い。ブログにこんなこと(↓)を書いている。

(1) 譜読みの目的は曲を知ること。ゴールは、「柔らかい音で、一定のリズムで、指が迷わないで、通して弾けること」だそうだ。強弱や表情はまだつけなくてよい。


少し後(3年後)には、一応自分の練習手順をまとめたりしている(↓)。この中では「仕上げ」という言葉は使わずに「通し練習」で終わっている。今回の案に近いかも…?



2. 自分なりの判断基準を持つこと



「自分なりの仕上がり」の判断基準として、次の 3つを挙げている。

  • ①止まらずに弾けること(若干の躊躇・ミスは許容)
  • ②少なくとも気に入った部分は気持ちよく弾けること
  • ③練習期間は最大2ヵ月

これ以外に、「これ以上練習しても進歩がほとんどなさそう」と思う時点が来たら…というのも補足している。

飽きてきたら、「弾きたい曲はたくさんあるので、次を始めたほうがモチベーションも高くなるし、その結果うまくなる確率もあがると信じている」とも書いている…。


3. 曲の中で基本練習をする



ピアノの基本的な練習を曲の中でやってしまおう…という考えは、ピアノを始めた頃から現在に至るまで変わっていない。

ピアノの練習には一つの決まったパターンがある訳ではなく、例えば、「人前で演奏するために曲を仕上げること」と「ピアノの技術を磨くために曲を使って練習をすること」とでは、練習のやり方や「仕上げ」に対する考え方が違って当然だと思う。

私の場合、人前で弾くことはないので、弾きたい曲を自分が満足できるレベルで弾けるようになることと、ついでに?「ピアノの基本練習」もやってしまおう!…と思っている。

なので、その「基本練習」の進み具合も、曲の「修了/終了」の判断基準となる。


4. ラクに弾ける+心地よく弾ける ♪



読者の方に戴いたコメントへの返事に、ピアノ独習者の仕上がり基準を「ラクに弾ける+心地よく弾ける ♪」と何気なく書いている。

今回書いた「判断基準」の中の「気持ちよく弾ける」は、あえて分解すると、技術的には「ラクに弾ける」こと、気分的には「心地よく弾ける」ことになるのかな…?

「弾き心地」というのは今でも大事にしていることの一つである。


5. 「練習のための練習」と「本番のための練習」



この記事は「仕上がり」に直接関係するものではないが、これを読みながら、コンサートピアニストまで含めると「仕上げ」にはいくつかの段階(↓)があるのでは?…と思った。

  1. 曲が弾けるようになる
  2. 一つの作品(演奏)として仕上げる
  3. 本番のための準備(練習)

私の場合 1. までできれば十分、ピアノ教室では、いつもは 2. までで、発表会に出す曲は 3. …。コンサートピアニストの場合は常に 3. とか…?

この記事は『もっと音楽が好きになる こころのトレーニング』(大場ゆかり著)という本を読んだときに書いたもの。

この本には「練習のための練習」と「本番のための練習」という言葉が出てくるが、後者の「本番で成功するために心身のコンディションを整える準備」が主な内容。

私自身経験がないので、「本番のための練習」の具体的イメージは持ってない…(^^;)。


今回、あえて「仕上げない」と言ってみたが、色々考えてきた割には、7年前とあまり変わってないかも知れない…?

これまでも、練習したほとんどの曲は仕上がってないので…(^^;)。



【関連記事】
《「練習の順番」を守って練習中》 2013年4月14日



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