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2024年5月18日土曜日

Bach.KB.BWV968 アダージョ ト長調:スヴャトスラフ・リヒテルで決まり ♪

「J.S.バッハの全鍵盤作品を聴く」プロジェクト、今日は『バッハの鍵盤音楽』(→紹介記事)の第16章に含まれる「その他の作品」から「アダージョ ト長調」BWV968。

これは、「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番ハ長調」 BWV1005 の第1楽章をバッハ自身がクラヴィーア用に編曲したもの。




YouTube、Spotify で聴ける演奏は多くない。何人か聴いた中で気に入ったのはほぼリヒテルただ一人…という感じ。

お気に入りピアニストのリフシッツも弾いているが、ちょっと硬すぎる…というか、あまり好みの解釈ではなかった。

あと、ラミン・バーラミもリフシッツに近い弾き方かな…。


スヴャトスラフ・リヒテル(Sviatoslav Richter、露、1915 - 1997)はなぜか第2楽章のフーガも録音している。「未完」とあるので、もしかすると途中まで編曲した楽譜が残っていたのか?

ちなみに、この曲はただ一つの筆写譜で伝えられているので、バッハが途中でやめたのか、筆写者が途中までしか写し取らなかったのかは不明のようだ。

♪ Adagio in G Major and Fugue in C Minor, BWV 968: I. Adagio in G Major


コンスタンチン・リフシッツ(Konstantin Lifschitz、露、1976 - )

♪ J.S. Bach Adagio G Dur BWV 968 Konstantin Lifschitz


ラミン・バーラミ(Ramin Bahrami、イラン、1976 - )

(BWV968:トラックNo. 1)


原曲の「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番ハ長調」BWV1005 をヒラリー・ハーン(Hilary Hahn、米、1979 - )の演奏で聴いた。なかなかいいが、フーガがちょっと長いかも…(^^;)。



『バッハの鍵盤音楽』 第16章「《クラヴィーア練習曲集 第2部》およびその他の作品」に含まれる作品。

  1. BWV971 協奏曲 ヘ長調(イタリア協奏曲)
  2. BWV831 序曲 ロ短調(フランス風序曲)

  3. BWV964 ソナタ ニ短調
  4. BWV968 アダージョ ト長調
  5. BWV995 組曲 ト短調
  6. BWV1000 フーガ ト短調
  7. BWV1006a 組曲 ホ長調
  8. BWV997 組曲 ハ短調
  9. BWV998 前奏曲、フーガとアレグロ 変ホ長調


出典:

📘『バッハの鍵盤音楽』(小学館、2001年、デイヴィッド・シューレンバーグ 著)



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