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2024年4月11日木曜日

Bach.KB.BWV807 イギリス組曲第2番:競演 ♪ グールド、ソコロフ、アルゲリッチ、ポゴレリッチ…

「J.S.バッハの全鍵盤作品を聴く」プロジェクト、今日は『バッハの鍵盤音楽』紹介記事)の第13章「《イギリス組曲》」からイギリス組曲第2番 イ短調 BWV807。

個人的にも好きな曲で以前ブーレを練習したこともある。ピアニストにも人気のようで名演奏がたくさんある ♪




バッハは 1720年代〜1730年代にかけて一連の組曲(イギリス組曲、フランス組曲、パルティータ、序曲)を作曲・改訂・集成している。

最初期の稿としては 1712年頃のイギリス組曲第1番の初稿 BWV806a があり、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」(1722年、1725年)にはフランス組曲やパルティータのいくつかが含まれている。

そして、1726年〜1730年にかけて順次出版したパルティータ 6曲を「クラヴィーア練習曲集 第1巻」としてまとめたのが 1731年である。

この中でバッハは、和声的要素が強いフランス・クラヴサン様式の中にドイツ的な模倣対位法の響きをどのように組み込んで行くかという試みを進めている。


「イギリス組曲」は、ロンドンで活躍したフランス人作曲家デュパール(Charles Dieupart, 1667?-1740)の「クラヴサンのための 6つの組曲」(1701)の影響を受けている。

イギリス組曲第2番はプレリュード、アルマンド、クーラント、サラバンド、ブーレI とII、ジーグという構成。

サラバンドにはアグレマンすなわち装飾をつけたバージョン(Les agrements de la meme Sarabande)も加えられている。ブーレI には "alternativement"(アルテルナティーヴマン)という「それぞれの曲を自由な回数演奏する」という指示が付いている。


5年前にブーレを練習したきっかけは、若き日のポゴレリッチの颯爽たる演奏を聴いたこと。「颯爽」を意識しすぎて腱鞘炎になりかけた…(^^;)。




実に多くの名ピアニスト(グールド、ソコロフ、アルゲリッチ、ポゴレリッチ、…)が名演奏を残しているので、一つ二つを選ぶことは出来ない。


グレン・グールド(Glenn Gould、カナダ、1932 - 1982)



グリゴリー・ソコロフ(Grigory Sokolov、露、1950 - )



マルタ・アルゲリッチ(Martha Argerich、アルゼンチン、1941 - )

♪ Johann Sebastian Bach, Englische Suite No. 2 a-moll BWV 807, Martha Argerich, 1979

💿 バッハ:パルティータ第2番、イギリス組曲第2番、トッカータ

 
イーヴォ・ポゴレリッチ(Ivo Pogorelich、クロアチア、1958 - )

♪ Ivo Pogorelich - Bach - English Suite No. 2 in A minor, BWV 807



チェンバロはロレンツォ・ギエルミ(Lorenzo Ghielmi、伊、1959 - )という人の演奏。

♪ Bach: English Suites, BWV 806-811:アルバム
(BWV807:トラックNo. 8〜13)




『バッハの鍵盤音楽』 第13章「《イギリス組曲》」BWV806〜811。

  1. BWV806 イギリス組曲第1番 イ長調
  2. BWV807 イギリス組曲第2番 イ短調
  3. BWV808 イギリス組曲第3番 ト短調
  4. BWV809 イギリス組曲第4番 ヘ長調
  5. BWV810 イギリス組曲第5番 ホ短調
  6. BWV811 イギリス組曲第6番 ニ短調


出典:

📘『バッハの鍵盤音楽』(小学館、2001年、デイヴィッド・シューレンバーグ 著)

✏️イギリス組曲 (バッハ)(Wikipedia)



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