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2022年9月15日木曜日

🎹W.ボルコム 1938‐ 楽しいラグタイム、ピューリッツァー受賞の Twelve New Etudes ♪

《鍵盤音楽史:現代》 35+2人目の作曲家は、ウィリアム・ボルコム (William Bolcom, 米, 1938‐ )。予定していた 55人には入ってないが追加することにした。

《マルカンドレ・アムランの新CD『ボルコム:ラグ全集』面白そう ♪》の記事で初めて知った作曲家だが、その後立て続けに名前を目にしたので…。出会いは大事…(^^)♪






ウィリアム・ボルコムは 1938年5月26日、ワシントン州のシアトルで生まれる。11歳の時に作曲を学ぶ為にワシントン大学に入る。1975年の時、メゾソプラノの女性歌手ジョーン・モリスと結婚する。1988年の時、「ピアノのための12の新しいエチュード」でピューリッツァー賞 音楽部門を受賞する。

ラグタイムを中心とするジャズのイディオムに基づいた曲を多数作曲している。またグラミー賞を2回受賞している。彼の代表曲は「優雅な幽霊のラグ」、「ポルターガイスト」など。

幅広いジャンルの作品には、交響曲 9曲、弦楽四重奏曲 12曲、ヴァイオリンソナタ 4曲、オペラ 4作品、多くのピアノ曲、歌曲、合唱曲などが含まれる。

ピアニストとしては、ジョージ・ガーシュウィンやダリウス・ミヨーの代表的な演奏家として知られ、ラグタイムの録音も多く残している。妻のジョアン・モリスとはしばしばデュエットで演奏のレコーディングを行っている。

ほか、音楽学者として、フランツ・シューベルトの「レリーク」、イサーク・アルベニスの「ナバーラ」などの未完成のピアノ作品の補筆を行っている。

出典:✏️ウィリアム・ボルコム(Wikipedia)


✏️ウィリアム・ボルコム(Wikipedia)に載っているピアノ作品は以下の通り。ピアノ協奏曲第2番は追加した。

  1. 1967:Black Host (Nonesuch H-71260)
  2. 1970: 優雅な幽霊のラグ
  3. 1976:Concerto for Piano and Orchestra
  4. 1977-86:Twelve New Etudes for Piano
  5. 1979-1984: Gospel Preludes[2] (Books 1-4)
  6. 1996:Gaea, Concerto for Two Pianos Left Hand, and Orchestra
  7. 2000:Piano Quintet
  8. 2019:ピアノ協奏曲第2番

本人の公式サイト✏️WILLIAM BOLCOM/ Compositions/ Keyboard には以下のように多くの作品リストがある。アルファベット順。

  1. A 60-Second Ballet (for chickens)
  2. Abendmusik
  3. Ballade
  4. Bird Spirits
  5. Black Host (Editions Jobert/Merion Music,Inc.)
  6. Borborygm
  7. Brass Knuckles (Editions Jobert/Merion Music,Inc.) 
  8. Cadenzas for Beethoven
  9. Capricious Harlem
  10. Collusions
  11. Complete Gospel Preludes
  12. Complete Rags
  13. Dedicace
  14. Dream Music No. 1
  15. Fantasy-Sonata
  16. Four Preludes on Jewish Melodies
  17. Frescoes
  18. The Garden of Eden
  19. Graceful Ghost Rag
  20. Haunted Labyrinth
  21. Humoresk
  22. Hydraulis
  23. Interlude
  24. Le Fantôme du Clavecin
  25. Monsterpieces (and Others)
  26. Mysteries
  27. New York Lights
  28. Nine Bagatelles
  29. Nine New Bagatelles
  30. Praeludium
  31. Primer (Video)
  32. Recuerdos
  33. Revelation Studies
  34. Romantic Pieces
  35. Seven Easy Piano Pieces
  36. Sonata for Two Pianos in One Movement
  37. Three Dance Portraits
  38. Three Ghost Rags
  39. Twelve Etudes (Merion Music, Inc.)
  40. Twelve New Etudes
  41. Variations on a Theme of George Rochberg
  42. Within the Quota (Ballet Suite)


ピアノ曲では、ピューリッツァー受賞の "Twelve New Etudes" が代表作と思われる。初演したマルカンドレ・アムランの演奏(↓)。


ラグタイムでは、Melissa Coppola というピアニストの演奏がキレがあって良かった ♪


あと、前回も聴いた Spencer Myer というピアニストの演奏も味があっていい感じ ♪

♪ William Bolcom: Piano Rags(プレイリスト)

やや現代音楽的な作品も見つけた。小品だがちょっと面白い。

ピアノ:Soyeon Lee


あと、2台ピアノの作品(編曲?)もいくつかあって、YouTube で見るとそれなりに人気のようだ。なぜか韓国で人気?


ピアノ協奏曲では、今年 4月に初演された第2番の動画を再掲しておく。




それから、左手 2台ピアノという珍しい編成の協奏曲も…。


これは、Leon Fleisher と Gary Graffman のために作られたもので、この音源もこの二人による世界初演(1996年 4月、David Zinman 指揮 Baltimore Symphony Orchestra)。

この作品はちょっと面白い作りになっていて、それぞれの 1台ピアノ+小規模オーケストラという 2種類の編成でも演奏できるようになっているそうだ。


主な参考記事は下記。

✏️ウィリアム・ボルコム(Wikipedia)

✏️WILLIAM BOLCOM(本人公式サイト)



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