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2020年12月10日木曜日

BTHVN op.111: ピアノソナタ第32番はバレンボイムで決まり!♪

「ベートーヴェンの全作品を聴く」プロジェクト《All BTHVN 🎧》、今回は Op.111 ピアノソナタ第32番 ハ短調(1821-22:51-52歳)。

とうとうベートーヴェン最後のピアノソナタにまで来た。なんだか感慨深いものがあるが、まだ大物が残っている。この後期ソナタと同時期に作られていた「ミサ・ソレムニス」や「第九」、それに弦楽四重奏曲も…(^^)♪


Op.111

🎼 List of works by Ludwig van Beethoven


ベートーヴェンの中でも傑作中の傑作、有名な曲のはずなのに、ネットには思ったより関連する記事(日本語の…)が少ない。もしかすると、このソナタについて語るのはとても大変なことなのかも知れない。

ベートーヴェンと同じくらいに人生や音楽について考え抜いた人がそうそういるとも思えないし、たぶんそういう人でないとこのソナタについて本当に語るのは無理なんだろう。

…などと考えながら、この記事を書いている自分がちょっと恥ずかしくなるが、まぁ、ピアノ音楽が好きな素人が勝手な感想文を書いている訳なので…ご容赦を…(^^;)。


例によって YouTube でいくつかの演奏を聴いてみたが、私にとってはバレンボイムのこの演奏(↓)しかない…というのが現時点での結論である ♪


第1楽章の(あくまで音楽的な)激しさ、第2楽章の(精神的と言ってもいいような)深さにおいて、このバレンボイムを超える演奏には出会えなかった。

それにしても、第2楽章 Arietta の、どちらかと言うとシンプルな音形の一つ一つの音にこれだけの深みを与えることのできるバレンボイムの奏法というのは何なのだろう…(^^)♪

いや、それ以前に作品の持つ力なのかも知れないが…。

第2・第3変奏の 3連符(演奏者によっては付点に聴こえてしまう…(^^;)…)もいい感じの落ち着いたリズム感を醸し出している。

すべての変奏がそれぞれに説得力を持つピアノの響きとして現れていると思う。そして、第30番の変奏と同じように、もっと続いてほしいと願いつつ…♪


ちなみに、バレンボイムの若いときの演奏を聴いてみたが、やはりまだ「若さ」を感じる演奏だと思った。



逆に最近の(歳とってからの…)演奏も、今年リリースされた CD(Spotify)「ピアノソナタ全集」で聴いてみた。


こちらは、第1楽章は少し柔らかく、第2楽章は少しあっさり目になっている印象。これはこれで、やや枯れた感じのする演奏で好きだが、個人的には最初に挙げた YouTube の演奏がベストだと思う ♪ これ(↓)が最新の全集。


ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集/ディアベッリ変奏曲



今年はベートーヴェンのピアノソナタ第31番を十分すぎるほど練習したので、来年はベートーヴェン以外の作曲家の曲をやろうかと思っていたのだが、32番の第2楽章って弾けないだろうか?…なんて考え始めた…(^^;)♪



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