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2020年11月28日土曜日

BTHVN op.101: ピアノソナタ第28番、ギレリスの演奏がイメージ通り ♪

「ベートーヴェンの全作品を聴く」プロジェクト《All BTHVN 🎧》、今日は Op.101、久しぶりのピアノソナタ ♪ 第28番 イ長調(1816 :46歳)。

この曲は私の中ではあまり存在感がない?…どちらかというと地味な印象を持っていたが、今回改めて聴いてみると、なかなかいいんじゃないか…という気がしてきた…(^^)♪


Op.101

🎼 List of works by Ludwig van Beethoven


たくさんの解説があるので、私ごときがここに繰り返す必要はないと思うが、自分自身の勉強のためにいくつかメモしておこうと思う。

ベートーヴェンのピアノソナタは、前期(第1〜12番)、中期(第13〜27番)、後期(第28〜32番)と分類されることが多いが、この第28番は「後期」の入り口に位置する。

第1楽章の冒頭、第1主題は属和音で始まっている。

この主題には「バッハへの回帰」が見られるという説もある。旋律部分は平均律第1巻 第19番のフーガの主題に同じ音の並びがあり、また左手の半音下降音型は、キリストの受難にたいする悲しみを表す「ラメントモチーフ」が用いられている。

第3楽章には、第1楽章のテーマが回想するように現れる。また、ここにフーガが登場する。29番とか(今苦労している)31番だけじゃなかった…(^^;)。もしかすると、ベートーヴェンのピアノソナタで初めて使われたフーガ?


今回、YouTube のいくつかの演奏の中から選んだのはエミール・ギレリス(↓)。


この曲も「弾き方」を選ぶ…というのか、演奏によってかなり印象が変わってくる。ギレリスは「こういう風に弾いてほしい」と思う通りに弾いてくれる…(^^)♪ 音も実に美しい ♪

まぁ、私の好みに合っている…というだけなのだろうが…(^^;)。


ギレリスの前に「ちょっといいかも ♪」と思っていたのはファジル・サイの演奏。



きれいな音で情感豊かな演奏は悪くないのだが、やや甘すぎるかな?という感じもする。第2楽章のマーチはもう少し歯切れがいい方が好みである。ただ、第4楽章(この CD では 4楽章構成という解釈をとっている)はなかなかいい…(^^)♪




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