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2018年11月23日金曜日

浜松国際ピアノコンクール本選1日目を聴いて…

浜松国際ピアノコンクールも、ついにファイナリスト6人による本選に入った。今日は最初の3人がプロコフィエフ、ブラームス、ラフマニノフのコンチェルトを聴かせてくれた。

務川くんと牛田くんは、それぞれの個性が出た演奏で楽しませてくれた。安並くんは、具合でも悪いのでは?と思うほど精彩に欠けていた。ちょっと残念であった。




今日は18時からこんなプログラム(↓)が組まれていた。夕食どきからちょっと長い食休み?までたっぷりと聴かせてもらった。消化に悪かったかも…(^^;)。

務川 慧悟S. プロコフィエフ
協奏曲 第3番 ハ長調 Op.26
安並 貴史J. ブラームス
協奏曲 第2番 変ロ長調 Op.83
牛田 智大S. ラフマニノフ
協奏曲 第2番 ハ短調 Op.18


務川くんのプロコフィエフ第3番はなかなか頑張ったと思う。第1楽章、いいノリでこれはいけるかな…と思った。のだが、第2楽章からは少し真面目な性格が出てしまったせいか、やや面白みに欠ける展開となったのが残念…。

それでも、聴き終わってみると、全体的には音楽としてもカッチリとよくまとまった演奏になっていたと思う。ただ、個人的にはもう少し遊び心というか、弾(はじ)けるところがあってもよかったかな〜と思った。


安並くんのブラームス第2番は、ん〜、ノーコメント…(^^;)。

察するに、よほど緊張してあがっていて指が鍵盤についていなかったか、まさかファイナルに残るとは思ってなくてあまり練習できてなかったか…。


牛田くんのラフマニノフ第2番はよかったのだが、期待値が高かったせいか「ブラボー!」とまでは行かなかった。少し硬くなっていたような印象、とくに第1楽章は…。

始まる前は、牛田くんが素晴らしい演奏を聴かせてくれて、明日の3人がどんなにいい演奏をしても叶わないだろう…と思わせてくれるようなことを期待していたのだが…。

全体的な印象としては重かった。熱演ではあるが、それが音楽的な膨らみとしてこちらに伝わってこない。なんだか重いハンマーでガンガンやられている感じで疲れた…(^^;)。

もしかすると、曲の大きさ(器)に見合う技術がまだもう少し足りてないのかも…。なんてことは、素人考えでしかないのだけれど…。


1日目を聴き終わった感想としては、思ったより混戦になりそうな気がしている。務川くんにもチャンスがあるかも…。まぁ、明日の3人の出来しだいではあるが…。


おまけ。ライヴ配信を聴いていてちょっと気になったのは音質の問題。なんだか高音が強調されたようなキャンキャンした音になっている。

ソロのときは感じなかったので、コンチェルト用にマイクの位置が変わったせいなのか、ハイレゾ用の機器を使ったためなのか? 理由は分からないが、ピアニストの音質の良し悪しが聴き取りにくくなっているような気がする。



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