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2024年8月15日木曜日

Mozart ピアノ協奏曲第19番 K.459:ポリーニ*ベーム*ウィーンフィル、極め付けの名演奏 ♪

モーツァルトのピアノ協奏曲、今日はピアノ協奏曲 第19番 ヘ長調 K.459。

モーツァルトが 6曲のピアノ協奏曲(第14番〜第19番)を量産した 1784年に書かれた最後のピアノ協奏曲。1790年、レオポルト2世の戴冠式を祝して催された演奏会で、モーツァルトが第26番「戴冠式」と共に演奏したため、「第2載冠式」と呼ばれることもある。

個人的にはこの辺りから、聴き覚えのある曲になってくる。ポリーニの素晴らしい演奏は、若い頃にアナログ・レコードで聴いているかも知れない。




自作品目録には、トランペットとティンパニを含むと記されているが、それらの楽譜は確認されていない。別紙に書かれたものが紛失したのか、モーツァルトが書き間違えたのか不明である。後者である可能性が高いようだが…。

ところで、第16番から第19番までの冒頭のリズムが同じであることを指摘した記事を見つけた。ちょっと面白いので引用させて戴いた。



引用元の記事は下記。

✏️モーツァルト ピアノ協奏曲第19番ヘ長調 K.459 ひとつの頂点(クラシック音楽徒然草)


この作品についても何人かの演奏を聴いたのだが、最初に聴いたマウリツィオ・ポリーニ(Maurizio Pollini、伊、1942 - 2024)があまりにも素晴らしく、他のお気に入り演奏を探すのに少し苦労した…(^^;)。


音楽(芸術)の感じ方は人それぞれであるし、人の感性も移ろうものなので、音楽の演奏に「完璧」とか「絶対」とかはないと信じている。…のだが、このポリーニとカール・ベーム率いるウィーンフィルの演奏には思わず「完璧」という言葉が脳裏に浮かんだ ♪

ベームのタクトから引き出されるオーケストラの響きもいいし、ポリーニがピアノの音で彫り出す音楽の形も素晴らしい。正統派とか古典的とか本物といった言葉が思い浮かぶのだが、そこから想像される堅苦しさや古さなどは微塵もなく、生き生きとした音楽がリアルタイムで創り出されている、その瞬間を共有しているような新鮮な感覚さえ感じる。

…と拙い言葉で説明しても伝わらないと思うので、演奏をどうぞ…。1976年の録音。



「ポリーニ80歳記念」版というのが出ている(↓)。




そのあといくつかの演奏を聴いて、次に納得できた(これはいい♪ と思えた)のはアルフレート・ブレンデル(Alfred Brendel、オーストリア、1931 - )の演奏。ポリーニよりいくぶん柔らかい印象だが、これもなかなか素晴らしい演奏だ。

こちらの指揮者もネヴィル・マリナーという懐かしい名前 ♪ オーケストラは、彼が創設したアカデミー室内管弦楽団(Academy of St. Martin in the Fields)。



モーツァルトの録音が少ないマルタ・アルゲリッチ(Martha Argerich、アルゼンチン、1941 - )が、この第19番は録音しているので聴いてみた。



まぁ、悪くはないが、そして私は割と好きな演奏だが、やや自由すぎるかも知れない? ルバートやアクセントも含めて、弾きたいように弾いている…という感じ…(^^;)? でも、第2楽章は一番気に入ったかも…♪



この音源は、下記の CD 丸ごと入っているので、第19番は途中から…。20番、19番、10番の順に入っている。


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