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2022年9月9日金曜日

🎹作曲家 S.ハフ Stephen Hough 1961- "Fanfare Toccata" や 4曲のピアノソナタ ♪

《鍵盤音楽史:現代》 35+1人目の作曲家は、スティーヴン・ハフ(Stephen Hough, 英, 1961-)。予定していた 55人には入ってないが追加することにした。

"The Gilmore"(キーボード・フェスティバル)での委嘱作品を見ていて、ハフの委嘱作品 "Piano Sonata No. 4 (Vida Breve)" がとても良かったので、急遽取り上げることに…。





ピアニストとしてのスティーヴン・ハフは以前から知っていたが、作曲家としても活躍していることは、今年のクライバーン国際ピアノコンクールの課題曲 "Fanfare Toccata" で初めて知った。この曲もなかなか良かった。


このときは、お気に入りピアニストのケイト・リウが出場したのだが途中で姿を消してしまった。でも、"Fanfare Toccata" の演奏ではケイト・リウが一番良かった…(^^)♪




そして、"The Gilmore" の委嘱作品ピアノソナタ第4番 "Vida Breve"(はかなき人生)も良かった ♪ 現代的過ぎず、ピアノの響きを大切にしている感じ。ハフ本人の演奏。



他のピアノソナタ 3曲も聴いてみた。ピアノの音の響きが面白くて悪くはないのだが、全体的にやや音が多すぎるというのか、ゴチャゴチャ感みたいなものを感じてしまう。

ヴィルトゥオーソ系のピアニストが曲を作るとそうなりがち…なのかも知れない?

ピアノ:Stephen Hough

ピアノ:Stephen Hough


その他、YouTube にあった音源をいくつか聴いてみた。

スティーヴン・ハフは、イギリス生まれのピアニスト&作曲家。…で、本も何冊か書いているようだ。Wikipedia にはオーストラリア(2005年に市民権取得)在住と書いてあるが、本人のサイトではロンドン在住とある。

現在はロンドン王立音楽院のピアノ科と、マンチェスター王立ノーザン音楽大学(母校)ピアノ研究国際委員会の客員教授を務めている。ジュリアード音楽院ピアノ科のメンバーでもあるようだ。


ピアノ作品は以下の通り。出典は✏️Sir Stephen Hough /Compositions(公式サイト)。

ピアノソロ曲(編曲を含む)。

  1. Fanfare Toccata
  2. Sonatina Nostalgica
  3. Partita
  4. Sonatina (Organ)
  5. Piano Sonata No. 4 (Vida Breve)
  6. Piano Sonata III (Trinitas)
  7. Piano Sonata No. 2 (notturno luminoso)
  8. Sonata for Piano (Broken Branches)
  9. Nocturne Oriental
  10. Transcriptions Tributes
  11. Matilda's Rhumba
  12. Suite R-B and other Enigmas
  13. Rodgers & Hammerstein Transcriptions
  14. Stephen Hough's Piano Album
  15. Song Transcriptions
  16. César Franck: Chorale No. 3 in A Minor, M. 40 (Transcription)

ピアノを含む室内楽曲。

  1. Sonata for Cello and Piano, Left Hand (Les Adieux)
  2. Paradise (Piccolo and Piano)
  3. The Mad Tea Party (Violin and Piano)
  4. Sonata for Viola and Piano (1982)
  5. Fingerprints (Cello and Piano)
  6. Angelic Song and Angelic Dance (cello and piano)


この他、チェロとオーケストラの曲数曲、ミサを含む合唱曲・声楽曲、器楽曲など、思ったより多くの作品があり、主に Josef Weinberger社から出版されている。

下記ページに出版楽譜の一覧とプロフィールがある。

✏️Hough, Stephen /Music in Print(Josef Weinberger)


なおハフは、自作のピアノソナタ第4番『はかなき人生』を含む「はかない人生と『死』をテーマにした」アルバム "Vida Breve" を昨年 1月にリリースしている。




収録曲は下記。
  1. J.S.バッハ/ブゾーニ編:シャコンヌ(無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番ニ短調 BWV.1004より)
  2. ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.35
  3. リスト:葬送曲(詩的で宗教的な調べ S.173より)
  4. リスト:無調のバガテル(メフィスト・ワルツ) S.216a
  5. ブゾーニ:カルメンによる室内幻想曲(ソナチネ第6番) BV.284
  6. ハフ:ピアノ・ソナタ第4番『はかなき人生』
  7. 韓国民謡/ハフ編:アリラン
  8. グノー/ハフ編:J.S.バッハのピアノ前奏曲第1番による瞑想曲『アヴェ・マリア』


主な参考記事は下記。

✏️スティーヴン・ハフ(Wikipedia)

✏️Stephen Hough(Wikipedia /英語)

✏️Sir Stephen Hough(本人公式サイト)



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