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2022年8月10日水曜日

🎹H.ラッヘンマン 1935- やはり「前衛音楽」は好きじゃない…(^^;)

《鍵盤音楽史:現代》 28人目の作曲家は、ヘルムート・ラッヘンマン(Helmut Lachenmann, 独, 1935-)。

2018年のリーズ国際ピアノコンクールの課題曲になった現代作曲家たちを調べたときに初めて知った作曲家。そのときは「現代音楽」的過ぎてついていけなかった。今回はもう少し詳しくチェックしようと思うが、好みの曲は見つかるだろうか…(^^;)?





✏️現代外国人名録2016の解説(コトバンク)のプロフィールがコンパクトにまとまっているので、ほぼそのまま引用させて戴く。

ヘルムート・ラッヘンマン(Helmut Lachenmann, 独, 1935-)は、欧州の戦後第二世代の前衛音楽界を代表する作曲家の一人。

シュトゥットガルト、ダルムシュタットで学んだ後、ベネチアでルイジ・ノーノに、ケルンでカールハインツ・シュトックハウゼンに師事。シュトゥットガルト、ルートヴィヒスブルクで教鞭を執り、1976年以後ハノーファー音楽大学教授を務める。

’60年代後半から新しい音楽語法と構造を求め、従来とは異なる独自の響きを探究。通常の楽器奏法を拒み、特殊奏法を徹底した構造的な音楽作りを試みる。

作曲作品に「5つのストロフ」(’61年)、「シュヴァンクンゲン・アム・ラント」(’74〜75年)、「ドイツ歌曲による舞踏組曲」(’79〜80年)などがある。2000年オペラ「マッチ売りの少女」(’97年初演)が日本で初演された。2009年武満徹作曲賞の審査員として来日。

ちなみに、奥様はピアニストの菅原幸子さん。


ピアノ関連の作品は下記の通り。出典は✏️Helmut Lachenmann(Wikipedia /英語)。

  1. Fünf Variationen über ein Thema von Franz Schubert (German Dance in C-sharp minor, D643) for piano (1956)
  2. Rondo for two pianos (1957)
  3. Echo Andante for piano (1961–62)
  4. Wiegenmusik for piano (1963)
  5. Guero, piano study (1970)
  6. Montage for clarinet, cello and piano (1971)
  7. Klangschatten – mein Saitenspiel for three Konzertflügel (pianoforte) and string ensemble (1972)
  8. Ein Kinderspiel, seven little pieces for piano (1980)
  9. Ausklang for piano and orchestra (1984–85)
  10. Allegro sostenuto, music for clarinet, cello and piano (1986–88)
  11. Serynade for piano (1998)
  12. Marche fatale for piano (2016–17)
  13. Berliner Kirschblüten for piano (2016–17)

YouTube で、以前聴いた曲も含めて私の好みに合うものがないか探してみた。…のだが、結果的にはやはり「前衛」過ぎてよく分からない…というより聴いて「いいなぁ ♪」と思う作品があまりない…(^^;)。

部分的に、「いい響きだなぁ…」とか「ちょっと面白いかも…」とかいうところはあるのだが、一つの作品を聴き終えて「いいなぁ ♪」という感じは、残念ながらない…。


比較的聴きやすいのは、リーズコンクールで課題曲の一つになっていた "Schubert Variation"。シューベルトのワルツ "cis-Moll, D643" による変奏曲。


それと日本の「さくらさくら」の変奏曲「ベルリンの桜」も楽しい ♪ 演奏は(たぶん)ニコラス・ハッジス(Nicolas Hodges、英、1970-)。



ちなみに「さくらさくら」はラッヘンマンのお気に入りの曲?のようで、いろんなバージョンの作品を作っている。

その中で、なんとラッヘンマン本人が日本語で「さくらさくら」を歌っている演奏があった…(^^)♪ 下記の音源の冒頭。


「ベルリンの桜」とともに下記の CD に入っている。

💿Other Stories(Trio Accanto 他)


ついでにもう一曲、この CD に入っている "Marche fatale"(↓)も普通の?行進曲だ。後半に、ちょっとおどけたような「現代音楽」がちょっと顔を出しているが…。



ピアノ協奏曲 "Ausklang" という曲も聴いてみた。ピエール=ローラン・エマールさんのピアノで、Jonathan Nott 指揮 Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks の演奏。

これも「現代音楽」(前衛音楽)過ぎて、私にはまだまだ消化できそうもない…(^^;)。



おまけ。ラッヘンマンに関する映画? "My Way" というのがあるようで、YouTube にそのトレーラーがあった。なんだかよく分からないが…(^^;) 。



主な参考記事は下記。


✏️Helmut Lachenmann(Wikipedia /英語)




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