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2022年5月6日金曜日

🎹E.カーター 1908-2012 現代アメリカを代表する世界的な作曲家

《鍵盤音楽史:現代》 6人目は、エリオット・カーター(Elliott Carter, 米, 1908-2012)。

一度調べた(聴いた)ことがある(↓)ので、今回は軽く…と思っていたのだが、結構たくさんの作品があり、それもかなり「現代音楽」なので、時間がかかってしまった…(^^;)。






以前聴いたときには、1曲だけあるピアノソナタがちょっと気に入ったけど、他の曲はよく分からなかった…というのが正直なところ。

今回、もう少しちゃんと聴いてみたが、やはり「現代音楽」の要素が強い作品が多く、つかみどころがない…というのか、今の私には判断できない曲が多かった。

…ということで、感想などは最小限にしたいと思う…(^^;)。


エリオット・カーターは、チャールズ・アイヴズの勧めでクラシック音楽を志し、ハーヴァード大学でウォルター・ピストンに、のちパリでナディア・ブーランジェに師事。

1930年代から作曲家として活動していたが、50代で現代音楽の最前衛に立ち、70代でヨーロッパに紹介され、その後 103歳で亡くなった年の 2012年まで現役として活躍した。

1960年に「弦楽四重奏第2番」、1973年に「弦楽四重奏第3番」と二度のピューリッツァー賞に輝くなど多くの受賞歴がある。

名実ともに現代アメリカを代表する世界的な作曲家である。


ピアノ関連作品(ソロ、室内楽、ピアノと管弦楽のための作品)を年代順に並べてみた。ピアノソロ以外はグレーの文字にしてある。(出典:Wikipedia など)

なお、カーターの作風は「ピアノソナタ」までの初期=新古典主義、「ナイトファンタジー」「ピアノ協奏曲」などの中期=ポスト・モダン、そして、90歳以降の後期に分けられる。

1980年代以降の後期は、「理論を手放さずに難易度が落ちて」聴きやすい作品が多くなり、結果的に、演奏家に受け入れられやすくなったようだ。

  1. Elegy for viola and piano (1943)
  2. ピアノソナタ (1945–46)

  3. ピアノ協奏曲 (1964)
  4. Duo for violin and piano (1974)
  5. Night Fantasies for piano (1980)

  6. Quintet for piano and winds (1991)
  7. 90+ for piano (1994)
  8. Quintet for piano and string quartet (1997)
  9. Two Diversions for piano (1999)
  10. Retrouvailles for piano (2000)
  11. Dialogues for piano and chamber orchestra (2003)
  12. Soundings for piano and orchestra (2005)
  13. Intermittences for piano (2005):2 Thoughts About the Piano: No. 1. Intermittences
  14. Catenaires for piano (2006):2 Thoughts About the Piano: No. 2. Catenaires
  15. Matribute for piano (2007)
  16. Conversations for piano, percussion, and chamber/full orchestra (2010)
  17. Dialogues Ⅱ for piano and chamber orchestra (2012)
  18. ピアノ三重奏のためのエピグラム "12 Short Epigrams" (2012)


以下、YouTube で聴いた音源の主なもの。

「ピアノソナタ」

ピアノはポール・ジェイコブス(Paul Jacobs、1930-1983)というアメリカのピアニスト。この曲は「現代音楽」的ではあるが、わりと気に入っている ♪


「ピアノ協奏曲」


「ダイアログ」(ピアノと室内管弦楽団)

ピアノはピエール=ローラン・エマール。後述する CD "Elliott Carter Late Works" に収録されている音源。


「2 Thoughts About the Piano」


第2曲「Catenaires」はちょっと気に入ったかも ♪


「ダイアログ Ⅱ」(ピアノと室内管弦楽団)

バレンボイムのピアノ、ズービン・メータ指揮ベルリンフィルの演奏。


「ピアノ三重奏のためのエピグラム」
♪ Carter: Epigrams I–XII(プレイリスト)

これも下記の CD "Elliott Carter Late Works" に収録されている音源。ピアノはピエール=ローラン・エマール。


下記はピエール=ローラン・エマールさんを中心とした、カーターの後期作品を集めた CD。指揮は Oliver Knussen。オーケストラは、BBC Symphony Orchestra と Birmingham Contemporary Music Group。




収録曲は下記。

  1. Interventions (2007) 
  2. Dialogues (2003)
  3. Dialogues II (2010)
  4. Soundings (2005)
  5. Two Controversies and a Conversation (2011)
  6. Instances (2012)
  7. Epigrams (2012)


主な参考記事は下記。

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