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2020年10月20日火曜日

ピアノ四方山話:Master Recital、Vigo、Opus Klassik、Kurtág

今日は朝から昼過ぎまで外で肉体労働をしていて、帰宅後お昼を食べたあと午睡、起きたのが何と 3時!…ということでブログはお休みにしようと…。

思っていたのだが、珈琲を飲みながらつらつらとネットを覗いていたら、いくつか気になることがあって書きたくなってしまった…(^^)♪

これ(↓)はクルターグ夫妻の "BBT賞" 受賞を内田光子さんが伝えたときの 2年ほど前の写真。最後の話題に関連するもの。




一つ目は、ここしばらく楽しませてもらった(↓)「ショパコン前年祭」("Before the Grand Competition")の Master Recital の話題。




今日はいよいよ最後のコンサートで、ケヴィン・ケナー編曲のピアノ協奏曲の登場。…なのだが、実はわりと最近 CD で聴いていたので、ちょっと様子を覗いただけ…(^^;)。



…で、話題は Master Recital の初日のチョ・ソンジンのリサイタル。開催側でのアーカイヴはなかったのだが、なぜか音だけのものが YouTube にあったのだ ♪



プログラムは、
  • シューマン:Humoreske in B-flat major, Op. 20
  • ショパン:Scherzo in B minor Op. 20
  • ショパン:Scherzo in B flat minor Op. 31
  • ベルク:Piano sonata Op. 1
  • リスト:Sonata in B minor, S. 178
  • リスト:Consolation No. 3 in D-flat major, S. 172 (Encore)

シューマンもショパンも、相変わらずきれいな音でお手本のような演奏だと思う。

ただ、チョ・ソンジンの演奏を聴いていつも感じるのは、もっと「艶」というか「旨味」のようなものが欲しいなぁ…という「物足りなさ」のようなもの。技術的には申し分なく、音もきれいなので、本当にもったいないと思う。

もちろん、こういう演奏が好きな人がいるのだろうし、人気も定評もあるようなので、「外野」からあれこれ言うスジではないのだが…(^^;)。


二つ目はビーゴ国際ピアノコンクール。今年はオンラインでの開催だったが、入賞者が決まった。残念ながら、今回は児嶋顕一郎さんの入賞はならなかった。



どこかでまたお目にかかるかも知れないので?入賞者の名前を載せておく。
  1. Alexei Petrov, Russia
  2. Timofey Dolya, Russia
    Fabio Romano, Italia
  3. Ido Zeev, Israel
    Marta Papoian, Poland

三つ目は、18日に授賞式が行われた OPUS KLASSIK賞の話。コロナ騒ぎなどに気を取られていたせいか? 9月の発表のときには気がついてなかった…(^^;)。

ピアニストの受賞者は下記。「ライブ録音」の Annika Treutler は初めて聴く名前。あとで聴いてみよう ♪

  • 最優秀器楽奏者:エリザーベト・レオンスカヤ “Robert Schumann Variations – Sonaten”
  • 特別功労賞:ルドルフ・ブッフビンダー
  • 独奏:ヴィキングル・オラフソン “Debussy Rameau”
  • ライブ録音:アニカ・トロイトラー “Ullmann: Piano Concerto & Solo Works”
  • 境界のないクラシック:フランチェスコ・トリスターノ・シュリメ “Tokyo Stories”
  • ベストセラー:イゴール・レヴィット(ピアノ) “Beethoven: Complete Piano Sonatas”


最後は、しみじみとした話題&演奏。10月18日は、私の好きな作曲家の一人、ジェルジュ・クルターグ(György Kurtág)の奥様、マールタ夫人が亡くなってちょうど 1年で、17日に夫人を偲んでのコンサートか何か行われたようだ。

SlippedDisc の記事にクルターグの演奏(↓)が紹介してあった。



5年ほど前に夫婦で連弾したときに使った(↓)のと同じアップライトピアノだそうで、一人で弾く姿は心なしか寂しげに見える…。



最初に載せた写真は、ジェルジュ・クルターグの 91歳の誕生日と結婚 70周年を祝う席に、内田光子さんが夫妻の "BBT賞"(Borletti-Buitoni Trust award)を知らせたときの写真。

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