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2016年10月1日土曜日

ラウタヴァーラ略年表(メモ)

エイノユハニ・ラウタヴァーラ(Einojuhani Rautavaara 1928年10月9日 - 2016年7月27日)は、フィンランドを代表する現代の作曲家。

略年表
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1928年10月9日生

1950年代のロシア的、ネオクラシカル
1952年:The Fiddlers(村の音楽師)Op.1
1954年にThor Johnson Contestへ出品した「我らの時代のレクイエム A Requiem in Our Time」で国際的な注目を集めた。
1955年:Icons(イコン)Op.6
1956(/88/2003):交響曲第1番:ポスト・シベリウス
1957年:Seven Preludes for Piano Op.7
1957/84:交響曲第2番:expressive formalism 表現形式主義?

1960年代のセリー音楽
1961:交響曲第3番:後期ロマン派? late-Romantic:セリー的な語法だがブーレーズのような難解なセリー音楽ではなく、ブルックナーのようなきわめて明快な音楽を作る傾向
1962/64/68:交響曲第4番:フィンランド初の完全なセリー音楽

1969年:Etudes Op.42
1969:ピアノ協奏曲第1番 Op.45
1969:ピアノソナタ第1番「キリストと漁夫」Op.50

1970年代の新ロマン派
1970年:ピアノソナタ第2番「火の説法」Op.64
1972年:「カントゥス・アルティクス Cantus articus」(テープに録音された鳥の声と管弦楽のための協奏曲)

1970年後期になると、いろいろな様式の影響を統合した作品を書き始める。

1980年代~:ラウタヴァーラ独特のイディオムを作り上げた

1985-86:交響曲第5番:3番と4番の融合
1989:ピアノ協奏曲第2番

1992:交響曲第6番
1994:交響曲第7番
1997年には交響曲第7番「光の天使」がグラミー賞にノミネート
北欧らしい壮大さと透明感、副題からも連想されるような幻想的な神秘性、これらのミクスチャーで一躍「時の人」となった。

1999:ピアノ協奏曲第3番
※1998年に完成し、1999年にフィンランドのヘルシンキにて、アシュケナージ&ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団が初演。2000年10月19日には、アシュケナージが弾き振りしたN響で日本初演

1999:交響曲第8番
続く第8番の「旅」では同じ路線でさらにスケールアップ

2016年7月27日没
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フィンランドのピアノ音楽について
日本ピアノ教育連盟 舘野泉さん講演より(1998年2月?)


「村の音楽士」作品1は6曲からなる組曲で非常に大事な曲です。この曲の舞台となった西フィンランドは民俗(民族という大きなものではなく)音楽がとても盛んな地域です。昔、男の子はヴァイオリ ンをさげて歩くのは恥ずかしいことでしたが、この地方では当たり前で、お祭りや婚礼のとき等、皆が 寄り集まり演奏をします。そのような慎ましい世界がユーモアをもって語られています。

「イコン」作品6も6曲からなる組曲です。イコンはキリスト教のマリア様やイエス様の像が描かれている聖像画のことです。その世界を表した大変立派な作品です。

「エチュード」作品42は、体が捩れるような大変技巧的な曲ですが、音楽も非常に素敵な曲です。

ソナタも2つあり、第1番「キリストと漁夫」作品50は1969年の作品です。非常に静かな、何か神秘 的な現実と違う世界へのぼっていくような音楽です。

第2番「火の説法」作品64 この題は僕がつけたのですが、キリスト教的には「火の訓戒」と言った 方がよいのかもしれません。ラウタヴァーラ自身の説明によると、第1番とはまったく逆の世界である。 良いものがだんだん崩壊して広がり、何か悪い力が勢力を増していく、という構図らしいです。



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