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2024年5月27日月曜日

ファジル・サイの新しいピアノソナタ "New Life" 聴きやすい現代ピアノ曲、素晴らしい ♪

4月にリリースされたばかりのファジル・サイの新作ピアノソナタ "New Life" Op.99 を聴いた。これが、聴いた途端に気に入ってしまった ♪ 間違いなく現代ピアノ曲ではあるが、リズムも音響もとても魅力的で聴きやすく、直接心に届く感じがする。




YouTube には CD の音源もあるが、実際に弾いているこの映像(↓)の方が、内部奏法の弾き方とかファジル・サイの表情とかが分かってオススメだと思う。

♪ Fazıl Say, "New Life", Piano Sonata, Op. 99

これを見つけてからもう4〜5回は聴いただろうか…(^^;)?


この作品は、コンサートが開けなかったコロナ禍の時期からの再開第一回目(2021年 7月)のコンサート用に作られたもの。

テーマはパンデミックとそこからの復活への期待(the uncertainty & anxiety we live in and the hope of getting back to normal life again)。曲調はどちらかというと希望に満ちたものだと思う。

Fazil Say の公式サイト(↓)から少し引用しておく。



Fazıl Say reflects on the pandemic period in this sonata. The work is about hope where the music depicts the process of recovery and coming back to life again after the pandemic period which affected the whole world and shut down our lives.

Fazıl Say: “I composed this piece to perform at my first concert right after the pandemic in July 2021. The work carries thoughts about both the uncertainty & anxiety we live in and the hope of getting back to normal life again. In fact, it is a song of transition from the pandemic period to normal life. It’s both the anxiety we experienced and the good news about getting back on stage.”


ちなみに、この作品はファジル・サイにとって 3つ目のピアノソナタである。 

一作目は 2014年の "Gezi Park 2, Sonata for piano" Op.52

「2013年イスタンブールで起きたゲジ公園開発反対・反政府デモの様子や精神性が表現され、4楽章それぞれに標題が…」という作品なのでかなり激しくピアノが鳴り響く作品だ。それだけに、グランドピアノの可能性が極限近くまで引き出されている…かも知れない。

最初にファジル・サイの解説(演説?)があるので、演奏は 5:20 あたりから。



二作目は 2018年の "Troy Sonata" Op.78。トロイ遺跡のユネスコ世界遺産登録 20 周年を記念して 2018年に作られたもの。全10楽章、演奏時間 40分を超える大作。

(Troy Sonata:トラックNo. 1〜10)

この作品についてはこんな記事(↓)を書いている。


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