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2024年4月19日金曜日

Bach.KB.BWV819 組曲 変ホ長調:フランス組曲の候補曲だったかも知れない②

「J.S.バッハの全鍵盤作品を聴く」プロジェクト、今日は『バッハの鍵盤音楽』紹介記事)の第14章「《フランス組曲》」から、「フランス組曲」に入っていたかも知れないもう一つの作品「組曲 変ホ長調」BWV819。




バッハは 1720年代〜1730年代にかけて一連の組曲(イギリス組曲、フランス組曲、パルティータ、序曲)を作曲・改訂・集成している。

「フランス組曲」の第1〜4番と第5番の断片は、1722年の「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳(第1集)」に含まれている。今日知られている 6曲の曲集としてまとめられたのは 1725年頃と考えられている。

BWV818 と BWV819 の二つの組曲は「フランス組曲」の候補だった可能性もある。バッハの弟子による筆写譜には、第5番・第6番の代わりにこの 2曲が含まれるものも存在する。


BWV819 は、アルマンド、クーラント、サラバンド、ブーレ、メヌエット IとII という構成。様式的にはフランス組曲の後半に属する。

異稿 BWV819a では、アルマンドが置き換えられている。


ピアノによるまともな音源は見つからなかった。

チェンバロでは、鈴木雅明(1954 - )さんが素晴らしい演奏をしている。異稿 BWV819a のアルマンドも録音している。

♪ Johann Sebastian Bach - Suite in E-flat major BWV 819; Allemande BWV 819a


『バッハの鍵盤音楽』 第14章「《フランス組曲》」BWV812〜817 と関連組曲 BWV818、BWV819。

  1. BWV818 組曲 イ短調
  2. BWV819 組曲 変ホ長調
  3. BWV812 フランス組曲第1番 ニ短調
  4. BWV813 フランス組曲第2番 ハ短調
  5. BWV814 フランス組曲第3番 ロ短調
  6. BWV815 フランス組曲第4番 変ホ長調
  7. BWV816 フランス組曲第5番 ト長調
  8. BWV817 フランス組曲第6番 ホ長調


出典:

📘『バッハの鍵盤音楽』(小学館、2001年、デイヴィッド・シューレンバーグ 著)

✏️フランス組曲 (バッハ)(Wikipedia)

✏️バッハ :組曲 変ホ長調 BWV 819(PTNAピアノ曲事典)



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