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2023年11月10日金曜日

ピアノの練習:プロの演奏の何を真似するか?

今練習中のバッハの前奏曲(平均律第1巻第6番)で、バレンボイムの演奏を真似する…というのを試している。…のだが、実際にやってみると結構難しい…(^^;)。

楽譜と睨めっこしながら、Spotify の音源を何度も聴きながら、強弱記号とか、強めに弾いている音符やフレーズに印をつけていくのだが、簡単ではない。




「簡単でない」には二種類あって、一つは聴き取り能力に関するもの。聴いて「違いが分かるか」どうか…という話である。

例えば、上の楽譜の 15小節目の中で 2回、階段上に上昇する音型があるのだが、最初はそれぞれ少しだけクレッシェンドしているように聴こえた。…のだが、何度も聴いているうちに、音が高くなって行くのがそう聴こえるだけのような気もしてきた…(^^;)?


もう一つは、上の楽譜の 16〜17小節では赤い丸をつけた音がきれいに聴こえる…のだが、これが、どう弾けばそうなるのか分からないのだ。分からないので真似できない…。

三連符の最後の(一番弱くなるはずの)音がつながってメロディーに聴こえるのだ。もちろん、そこを強く弾いたり、ペダルで伸ばしたり…再現する努力はしてみた。

頑張ってみたのだが、いまだにやり方が分からない。演奏技術の問題だ(たぶん…)。


とりあえず、真似できるかどうかは置いておいて、これまでに楽譜に書き込んだ記号類を見てみると…

  • 強弱(とその変化)、アクセント
  • 強調する声部
  • フレージング(切れ目、山)

…くらいしかない…(^^;)。


もうちょっと、アゴーギク(テンポの揺れ)とかタッチとか「繊細」な部分を聴き取りたいと思うのだが、思ったよりも大雑把な捉え方しかできてないようだ。

まぁ、真似をする要素を探るという意味では、真似できる範囲を聴き取れればいいのかも…。「繊細」なことを聴き取れたとしても、そういう部分は真似できないだろう…(^^;)。


ただ、楽譜にはっきりと記号を書き込めること(言語化できること)以外にも、全体の流れとか雰囲気?とか、無意識に聴いていることもあると思う。

そういうものは、聴いているうちに自然に(少しは)真似できる可能性もありそうだ。

最近の私の練習を聴いて、うちのカミさんが「少し音楽的になってきたかも…」と言っていたので、自然に?「真似する練習」の効果が出始めているのかも知れない。

逆に言うと、これまでの私の弾き方は音楽的でなかったということ…(^^;)?


おまけ。「プロの演奏の何を真似するか?」を考えていて思い出したことがある。それは、以前書いた《パラメータごとにプロの演奏を真似する練習方法 ♪》という記事。

『楽譜を読むチカラ』(ゲルハルト・マンテル 著)という本に、こんな練習方法(↓)が書いてあったのを思い出して書いた記事だ。

「曲をパラメーター(リズム、デュナミーク、アーティキュレーション、テンポ、音色)に分解して、それぞれを別個に聴かなくてはなりません」

「注意を向けるパラメーターを替えて、パラメーターごとに練習する」



このときは「なるほど!」と思ったのだが、その後実践した記憶はない…(^^;)。今回はちょっと参考にしてみるか…。


ちなみに、今回お手本にしている音源は YouTube にもある(↓)。

♪ バッハ:平均律クラヴィーア 第1巻 第6番 ニ短調 BWV851 バレンボイム 2003



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《▼バッハ平均律第1巻第6番前奏曲:バレンボイムを真似してみる…(^^;)?》

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