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2022年7月15日金曜日

🎹M.マギン 1929-1999 やはりリュカ・ドゥバルグの弾くピアノ協奏曲第3番 ♪

《鍵盤音楽史:現代》 20人目の作曲家は、ミロシュ・マギン(Milosz Magin, ポーランド, 1929-1999)。ショパンを得意とするピアニストとしても活躍した。

2年ほど前に、ルカくん(リュカ・ドゥバルグ)の弾くピアノ協奏曲第3番でお気に入りになった作曲家である。





そして、昨年リリースされた『ミロシュ・マギンの音楽 Zal』で再会し、ヴァイオリン協奏曲やピアノの小品「祖国への郷愁」などを知ることとなる。





ミロシュ・マギン(Milosz Magin, 1929-1999)はポーランド第3の都市ウッチ(Łódź)で 1929年 7月 6日に生まれた作曲家&ピアニスト。ヨーロッパ各地を転々としたあと、1960年からは妻の Idalia Magin とともにパリに在住した。マギンの墓は、パリのショパンの墓の隣にある。

ピアノを Margerita Trombini-Kazuro に、作曲を Kazimierz Sikorski と Jan Maklakiewicz に師事し、1957年に Warsaw Higher School of Music を卒業している。

ピアニストとしての活動は、1963年の左手首故障で一時中断したが、のちに復活して 1968年からは Decca でショパンの全作品録音を開始している。ピアノの弟子としては、 Jean-Marc Luisada などがいる。

1955年のショパンコンクールにも出場しており "honorable mention"(努力賞?)を受賞している。このときの 1位は同じポーランドのアダム・ハラシェヴィチ、2位はウラディーミル・アシュケナージ。また、1957年のロンティボーで 6位に入賞している。


作曲家としては多くのピアノ作品(4つのソナタ、4つの協奏曲、子供のための小品集など)とともに、2つの交響曲、2つのバイオリン協奏曲、チェロ協奏曲、クラリネット協奏曲、バレエ、声楽曲などを残している。

これという決まったスタイルには拘っていないが、メロディーの美しさとハーモニーやリズムとのバランスのとれた作品が多い。また、ポーランド舞曲などのリズムもとり入れている。


作品リストは下記サイトにあるが、ピアノ作品だけを抜き出してもかなりの数だ。

✏️Miłosz Magin(Polish Music Information Centre)

  1. Scherzo for piano (1948) 
  2. Polka for piano (1948) 
  3. Danse de la sorcière for piano (1948) 
  4. Cracovienne for piano and orchestra (1950) 
  5. Images d’enfantes for piano (1952) 
  6. Piano Concerto No. 1 (1954) 
  7. Toccata, Chorale and Fugue for piano (1955) 
  8. Five Preludes for piano * (1963) 
  9. Concerto No. 2 for piano, string orchestra and kettledrums (1964) 
  10. Triptyque polonais for piano (1967) 
  11. Sonata No. 1 for piano (1968) 
  12. Concerto No. 3 for piano, string orchestra and percussion (1970) 
  13. Petite suite polonaise for piano (1974) 
  14. Sonata No. 2 for piano * (1981) 
  15. Sonatine pour piano (1982) 
  16. Images de Pologne for piano (1982) 
  17. Miniatures polonaises for piano (1982) 
  18. Divertimento for two pianos (1984) 
  19. Petites danses polonaises for piano (1987) 
  20. Rondes enfantines for piano (1987) 
  21. Carnaval des poupées for piano (1990) 
  22. Sonata No. 3 for piano (1990) 
  23. Soirée dansante for piano (1995) 
  24. Les jouets enchantés for piano (1996) 
  25. Sonata No. 4 for piano (1997) 
  26. Tango for piano (1997) 
  27. Concerto No. 4 for piano, string orchestra and kettledrums (1998) 

この他、上で紹介した CD『ミロシュ・マギンの音楽 Zal』で、ギドン・クレーメルとリュカ・ドゥバルグが演奏している曲が下記。ヴォカリーズはヴァイオリンに編曲したもの。

  • Andante for violin and piano (1963) 
  • Four Vocalises for soprano and piano ( (1985) 
  • Four Vocalises transcription for clarinet and piano (1985) 


YouTube で聴いた中では、改めて聴いたピアノ協奏曲第3番がやはり一番好きだ ♪ この音源は CD 『ミロシュ・マギンの音楽 Zal』からのもののようだ。


同じ CD に入っている「祖国への郷愁」も美しい。"Miniatures polonaises for piano" (1982) の中の 1曲。



ピアノ作品集のプレイリストが二つあった。

♪ Miłosz Magin: Piano Works 1(プレイリスト)

Magdalena Adamek というピアニストが下記を弾いている。

ポーランド三部作
3つの性格的小品
ソナタ第2番
ポーランド小品集
子供たちの印象
5つの前奏曲


♪ AP0168- Milosz Magin: Piano Works, Vol.2(プレイリスト)

Ryan MacEvoy-McCullough というピアニストが下記を弾いている。

ソナタ第1番
ポロネーズ小組曲
トッカータ、コラールとフーガ
ソナティネ
ソナタ第4番
タンゴ


ちなみに、YouTube で "Milosz Magin Chopin" と検索すると、ミロシュ・マギンが弾くショパンの演奏がたくさん出てくる ♪ 例えばコレ(↓)。



主な参考記事は下記。

✏️Miłosz Magin(Wikipedia/ 英語)



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