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2021年6月28日月曜日

▼クープラン「修道女モニク」Rondeau はロンド形式じゃなかった…

フランソワ・クープランの「修道女モニク」の練習を始めてほぼ 1週間。装飾音符と格闘しながら、まずは何とか弾けるように頑張っている ♪

この曲は「ロンド形式」なので繰り返しが多く、その分少しはラクかな?…などと思いつつ、効率的に練習を進めるためにどんな形式になっているか確認してみた。

ところが、厳密にいうと「ロンド(rondo)形式」ではなく「ロンドー(rondeau)形式」であることが判明(→後述)。まぁ、そんなに影響はないが…(^^;)。




曲の構成を記号で表してみるとこんな感じ(↓)になっている。"//" のところはフェルマータがついて複縦線(縦線 2本)で区切られている。"*2" は繰り返し。

A*2//
B (1er Couplet) -A//
C (2e Couplet) -A//
D (3e Couplet) -A*2//

A は主題部。繰り返されるので refrain(ルフラン)と呼ばれることもある。B、C、D には第1〜第3 Couplet(クープレ/ クプレ=挿入部)という表記がある。

小節の数は次のようになっている。D の第3クープレは 2つの部分、アルベルティバス的な伴奏を伴う部分と、音階旋律が登場する部分からなる。後半は繰り返される。

A: 8
B: 6
C: 14
D: 24(8+8*2)


…で、「ロンド」じゃなく「ロンドー」らしいということは、"Couplet" を調べたところから始まった。色んな記事を、何となく要約してみると…。

Rondeau(フランス語)のロンドー形式は、もともと13〜15世紀のフランス文学の中で「2つの押韻をもつ15行詩」のことを指していた。

それを元に合唱曲が作られたりするうちに、その形式に基づいて作られた中世およびルネサンス初期の楽曲の形式が Rondeau 形式と呼ばれるようになった。

一方、Rondo(イタリア語)形式は、18世紀に古典派の音楽形式の一つとして、ソナタ形式などとともに使われるようになった形式である。

基本的には主題部と挿入部からなるが、序奏部やコーダが付けられたり、各部をつなぐ経過句が挿入されることもある。

もう一つ似たようなものに、バロック時代の協奏曲など(ヴィヴァルディが代表)で使われた Ritornello(リトルネッロ=反復句)形式というものがある。

リトルネッロ主題は、最初と最後だけが主調で、あとは他の調となる。主題に挟まれて挿入部がある。主題部がトゥッティ (tutti) =総奏で演奏され、挿入部はソロまたはソロ群で演奏される。


…と、何となく分かったような気もするが、要は、繰り返される主題と、それに挟まれて登場するいくつかの挿入句からなる…という意味では、まぁ大同小異?なのかな…?

ロンドー形式の場合、主題が転調されることはないようなので、練習する立場からいうとラクではあるが…(^^;)。

その分、弾き方を少し変えるとか…の工夫は必要になるとは思う。


練習の進み具合としてはまずまず。

繰り返しが多いので "A" の主題部分はほぼ暗譜した。指使いについても「第一次案」としてはだいたい決めて、あとは弾き慣れてきたら少し変えるかもしれない…という感じ。

とくに、装飾音符のところは指使いを研究中なので、たぶん変わっていくだろう。

今回はソコロフのお手本(↓)に徹底的にこだわってみようと考えているので、真似できそうな箇所は少しずつとり入れていこうと思っている。

まずは、最難関かもしれない「装飾音符」を耳を澄まして聴いているのだが、なかなか捉えきれない…(^^;)。




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