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2021年1月18日月曜日

Bach100: 無伴奏チェロ組曲第6番 BWV1012は「5弦チェロ」のための作品?

「J.S.Bachの作品100曲を聴く」《Bach100BWV🎧》プロジェクト、今回は無伴奏チェロ組曲第6番 ニ長調 BWV1012 。

この第6番は、バッハが「5弦のチェロ」もしくは「5弦のチェロ・ピッコロ」のために作曲したという説もあり、いろんな演奏が楽しめて面白い ♪


BWV1012 🎼バッハの作品一覧/Wikipedia


第6番もこれまでに遭遇したお気に入りチェリストの演奏を中心に聴いてみた。少し迷ったのだが、今回のお気に入りに選んだのはマルク・コッペイ(Marc Coppey)♪

第2番のお気に入りに選んだチェリストだ。いいと思ったのはチェロらしい重厚な響きとかっちりした演奏。一方で少し気になったのは、やや重すぎるかも?…という点。

とくにガヴォットあたりはもう少し明るく軽めの方がいいような気がした。

♪ Suites violoncelle JS Bach / Marc Coppey(2:00:11〜:BWV1012)


どっちにしようかと迷ったもう一方の演奏は、第4番でお気に入りに選んだセバスティアン・クリンガー。こちらは対照的に明るく柔らかい響きが魅力的だ ♪ どちらを選ぶかはその時の気分次第かも…(^^;)?


こちらは、クリンガーのお父さん作の「5弦チェロ」による演奏。


実は、バッハのチェロ組曲がどんな楽器を想定されて作曲されたかについては、現在でもいろんな説があるようだ。バッハの時代に現在の形のチェロは存在しなかった。

当時は、大きなヴィオラのような楽器があって、それを横向きに構えてヴィオラのように弾くものと、現在のチェロのように縦に構えて弾くものがあったようだ。

バッハは「5弦楽器(腕で保持するタイプ、ヴィオラ・ポンポーザ)」を所有していて、これを「ヴィオロンチェロ・ピッコロ」と呼び、その楽器のための曲も作曲もしている。

無伴奏チェロ組曲を現代の 4弦楽器で弾いたときの演奏の困難さもあり、とくに第6番は「5弦」の楽器のために書かれた作品ではないかとも言われている。

以上、「5弦チェロ研究のサイト。武蔵野音楽大学 クレメンス・ドル(チェロ客員教授)による 2013年 科学研究費補助金承認研究事業の記録」という下記サイトからの引用。



実際、5弦の楽器を使って演奏する演奏家もいて、上のセバスティアン・クリンガーは 5弦のチェロを使っている。また、バロック・チェロの巨匠アンナー・ビルスマは、チェロ・ピッコロによる演奏を残しているそうだ。

そして、YouTube には大きなヴィオラのような「ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ」を使った演奏動画(↓)もあった。ちょっと面白いし、演奏としてもなかなかいいと思う ♪


このセルゲイ・マーロフという人による演奏動画の視聴回数は 100万回を超えており、有名な演奏家&演奏のようだ。下記に少し解説が載っている。


この記事で紹介されている CD はこれ(↓)。2018年の録音。

J.S. Bach: 6 Cello Suites, BWVV 1007-1012




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