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2020年11月18日水曜日

BTHVN op.96: ヴァイオリンソナタ第10番は穏やかで美しい ♪

「ベートーヴェンの全作品を聴く」プロジェクト《All BTHVN 🎧》、今日は Op.96 のヴァイオリンソナタ第10番 ト長調(1812: 42歳)。"Cockcrow" という表題が付けられることもあるようだ。「鶏の鳴き声」から「夜明け」という意味。

初めて聴く曲だが、すぐに気に入ってしまった。肩の力が抜けて実に穏やかで美しい。ヴァイオリンとピアノとの掛け合い(対話)がいい感じだ ♪


Op.96

🎼 List of works by Ludwig van Beethoven


第9番の「クロイツェル」ソナタから 9年後に作られた、ヴァイオリンソナタとしては最後の作品になる。

この記事(↓)によると、フランスのヴァイオリニストのピエール・ロードの依頼によって作られ、ルドルフ大公に献呈されている。私的演奏会で、この二人によって初演された。



ちなみに、ルドルフ大公というのは、かつてベートーヴェンが「ピアノ三重奏曲 変ロ長調《大公》」作品97を献呈した、たった1人の作曲の弟子である。


ベートーヴェンとしては、ヴァイオリンソナタを突き詰めていった一つの頂点が第9番の「クロイツェル」で、この第10番は「番外」というか、自由に思うままに作った…という感じなのだろうか? 聴衆の前で演奏するというよりも、私的演奏会などで演奏して楽しむようなことを想定しているのだろうか?

でも、同じように公開の場で演奏することを想定していなかった Op.95 弦楽四重奏曲第11番 "Serioso" はかなり気難しい感じの曲になっている。



想定されている演奏者に合わせているのか…な…(^^;)?


YouTube で聴いた中では、ピリスさんとオーギュスタン・デュメイ(Augustin Dumay)の演奏が良かった。ピリスさんのピアノの音が美しい ♪



ところで、この第4楽章は変奏曲になっているのだが、そのテーマ(ピアノ ↓)がどこかで聴いたようなメロディーなのだが思い出せない。勘違いか…?




おまけ。このプロジェクトの中で初めて知ったヴァイオリニスト James Ehnes とピアニスト Andrew Armstrong のデュオ(↓)がお気に入りになったのだが、この第10番については、まだ録音(CD)が出ていないようだ。 



調べてみると、12月上旬に発売の予定。これで、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ全曲が揃うことになる。出たら聴いてみようと思っている ♪





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